新谷かおるさんは、2017年に漫画の作画を休んだ後、原作を書く仕事へ戻りました。
以前から原作の経験があり、休筆後にはファンタジー作品も手がけています。
『エリア88』の作者は、他の漫画家に絵を託す形でも、物語づくりを続けているのです。
作画を休んでから、もう一度原作へ
2024年の本人インタビューで、新谷さんは、2017年に作画を休んだ後、ほかの漫画家の作品を読んだり、映画を見たりする日々を送ったと話しています。
その生活を続けるのはよくないと思い、以前にも経験していた漫画原作を、また書いてみようと考えました。

新谷さんは、自分は絵を描きたいというより、話を作りたくて漫画家になったほうだと語っています。
原作を書く仕事にも、もともとの関心がつながっていました。
原作では、描く相手に資料や模型を渡した
新谷さんには、佐伯かよのさんと組んだ『クオ・ヴァディス』や、千葉潔和さんと組んだ『DAT13』で、原作を担当した経験がありました。
車を扱う『DAT13』では、新谷さんが販売店でもらったカタログを、作画する千葉さんへ渡したことがあります。
生産されなくなった車が登場するときには、模型を渡したこともあったそうです。
松本零士さんのもとで、資料として模型を作った頃を思い出したと振り返っています。
西部劇を下地に、ファンタジーを作る
2024年の取材で、新谷さんが原作の仕事として紹介したのが、ツキシロさんが描く『EX ~その賞金稼ぎは、世界の出口を探す~』です。
ファンタジーを求められた新谷さんは、子どもの頃から親しんでいた西部劇を下地にしました。
魔法の世界に、賞金稼ぎを主人公として登場させたのです。

さらに、漫画を大北真潤さんが担当する『DRAKEN・CODE 訳ありの竜と呪われた姫』でも、新谷さんは原作を手がけています。
竜の呪いを解こうと、皇女シーマが旅に出る物語です。
主婦と生活社が刊行した第1巻は2025年10月発売で、公式の作品ページでも、大北さんと新谷さんの担当が案内されています。

絵にしたいと思ってもらうための原作
新谷さんは、原作を書くとき、まず作画する漫画家を感動させ、絵にしたいと思ってもらうことを大切にしていると話しています。
原作の文章に絵が加わり、初めて一つの作品になるという考え方です。
新谷さんは、史村翔さんと組んだ『ファントム無頼』で、原作を受け取る側も経験しています。
自分が原作を書くようになり、史村さんの苦労が身にしみて分かったとも語っています。
まとめ
休筆後の新谷さんは、自分で絵を描く仕事から、他の漫画家が絵にしたくなる物語を渡す仕事へと、創作の形を変えています。




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