『漫画家本vol.8 西森博之本』に収録されたくらもちふさこさんとの特別対談は、西森さん自身が相手を指名して実現したものです。
西森さんは、姉の影響で少女漫画を読んで育った作家でもあります。
くらもちさんは、その読書歴に登場する漫画家の一人でした。

表紙では、二人の対談に「いつもポケットに少女マンガを」という言葉が添えられています。
対談以外のインタビューや制作資料も入っており、『西森博之本』の収録内容で紹介しています。
西森博之は、姉の影響で少女漫画を読んでいた
『西森博之本』のインタビューと対談のまとめを担当した飯田一史さんの説明によると、西森さんは姉の影響で、青池保子、萩尾望都、竹宮惠子、山岸凉子、くらもちふさこさんらの少女漫画を読んで育ちました。
1970〜80年代の少女漫画も、西森さんの読書の背景にあります。
くらもちふさこは、日常や気持ちを絵で描いてきた作家
くらもちさんの代表作には、『いつもポケットにショパン』『東京のカサノバ』『天然コケッコー』などがあります。
恋や学校生活だけでなく、音楽や、集団の中で暮らす人たちも描いてきた漫画家です。


『今日から俺は!!』の強がりと、心の中の違い
飯田さんは、西森作品の人物が心の中で思うことにも注目しています。
周囲には格好よく見られたいのに、とっさの行動が思い通りにならない。
その食い違いを気にする内面の描写に、少女漫画とのつながりを見ています。

飯田さんの捉え方では、『今日から俺は!!』は、ヤンキーの見栄と、素直になれない人物の気持ちを組み合わせた漫画です。
まとめ
飯田さんの見方を踏まえると、『今日から俺は!!』の強がりには、格好をつける可笑しさと、その姿を保てない人物の気持ちが重なっています。
西森さんの少女漫画の読書歴は、喧嘩の強さに加えて、人前の姿と心の中の違いからも人物を読む手がかりになります。


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