冨樫義博さんは、櫻坂46のファンであることを自ら語っています。
『HUNTER×HUNTER』に描いたメンバーのポスターは、執筆を進める励みにしていたカットでした。
欅坂46時代の楽曲も創作のきっかけになり、2023年には櫻坂46の「Start over!」と作品を組み合わせた公式MVも公開されています。
作中のポスターは、自分を励ますためのカットだった
2023年11月の『イワクラと吉住の番組』で、元櫻坂46の関有美子さんが、冨樫さんに手紙で質問を送りました。
関さん自身も『HUNTER×HUNTER』のファンです。
作中のポスターに、自分たちではないかと思う人物が描かれていたため、作者に確かめたのです。
冨樫さんは、関さんを含む櫻坂46のメンバーを描いたと回答しました。
同じ絵柄で長く描いていると、つらく感じる時期がある。
そんなとき、先へ進めば好きなメンバーのポスターを描けることを楽しみにして、自分を励ましていたといいます。
好きなメンバーを作中に描くことが、そこまでの原稿を進める目標にもなっていたのです。
この説明に、関さんは感激しました。
自分が作品から力をもらっていた一方で、自分たちの活動も冨樫さんの励みになっていたと分かったからです。

やり取りは番組公式の紹介でも読むことができます。
全巻セットを贈るまで、丸2年悩んだ
関さんが作品を好きだと、冨樫さんはいつ知ったのでしょうか。
同じ番組への回答では、欅坂46のブログを読んでいるときに知ったと説明しています。
メンバーの発信を一人のファンとして見ていたところへ、自分の作品の名前が現れ、驚いたのです。
さらに関さんが『そこ曲がったら、櫻坂?』の新年会企画で、欲しいものとして『HUNTER×HUNTER』の全巻セットを挙げたことも目にします。
冨樫さんは何とかしたいと思ったものの、実際に贈れば相手に気を使わせるのではないか、と悩みました。
贈る決心をするまで、丸2年かかったというのです。
好きなグループのメンバーが、自分の漫画を読んでくれている。
そのうれしさがあっても、贈り物には相手への気兼ねがあったという話です。
「二人セゾン」は、振り付けの話から創作につながった
同じ回答には、音楽が漫画の発想につながった具体的な話もあります。
好きな念能力を尋ねられた冨樫さんは、第10王子カチョウの「二人セゾン(キミガイナイ)」を挙げました。
ネームを描いていたとき、テレビで振付師のTAKAHIROさんが「二人セゾン」の振り付けや曲の解釈を説明していたそうです。
その話に心を動かされ、一気にネームを描き上げたと振り返っています。
曲が好きという思いに加え、パフォーマンスの意味を知ったことが、ネームを描き進める力になっていたのです。
「二人セゾン」と「キミガイナイ」は、櫻坂46への改名前、欅坂46として発表した楽曲です。
冨樫さんは、楽曲を届けようとするひたむきさが欅坂46の頃から続いていることを、グループの魅力として語っていました。
「Start over!」と『HUNTER×HUNTER』の公式MVも公開
2023年8月には、『HUNTER×HUNTER』の漫画原画と、櫻坂46の「Start over!」が公式に組み合わされました。
ジャンプ作品とソニーミュージックの楽曲を結ぶ「JUMP MV」企画の一本です。
キルアの成長を描く映像として、ジャンプチャンネルで公開されています。
このMVでは、漫画と楽曲を一つの映像として楽しめます。
公開時の案内は、櫻坂46の公式サイトにも掲載されています。
まとめ
好きなメンバーのポスターを描くことを楽しみに、原稿を進める。
そのメンバーも、好きな漫画の新刊を楽しみにしている。
冨樫さんと関さんのやり取りでは、作品を届ける側にも、別の誰かの表現に支えられる時間があることが分かります。
読者を楽しませる原稿の中に、作者自身が楽しみにしていたカットもある。
あのポスターの話がうれしく響くのは、冨樫さんにとっての楽しみを、関さんも一緒に喜べたからでしょう。


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