日渡早紀は『ぼくの地球を守って』の人気をいつ実感した?担当からの電話とテレビの1位

前世の仲間から届いた手紙について電話で話す、『ぼくの地球を守って』の見開き。 日渡早紀
前世の仲間から手紙が届く場面/『ぼくの地球を守って』日渡早紀、白泉社。

日渡早紀さんは、『ぼくの地球を守って』の大きな反響を知った出来事として、連載初期の担当編集者からの電話を挙げています。
作中で前世の仲間から手紙が届く回を描いたあと、次回はすぐに仲間たちを会わせてほしいと頼まれたのです。
テレビのランキングでも、自作が1位として紹介される場面に偶然出会ったといいます。

日渡さんは2022年のインタビューで、どちらも予想していなかった知らせとして振り返っています。

地球を背景に亜梨子を描いた、白泉社文庫『ぼくの地球を守って』第1巻の表紙。
白泉社文庫『ぼくの地球を守って』第1巻/日渡早紀、白泉社。 出典

仲間から手紙が届いた回に、担当編集者が電話をかけた

日渡さんの記憶では、連載が始まって半年ほどの頃のことでした。
亜梨子、迅八、一成が、前世の記憶を持つ仲間を雑誌で募集すると、大介から手紙が届く。
その展開を描いた回が『花とゆめ』に掲載されたあと、担当から電話がかかってきます。

前世の仲間から届いた手紙について電話で話す、『ぼくの地球を守って』の見開き。
前世の仲間から手紙が届く場面/『ぼくの地球を守って』日渡早紀、白泉社。 出典

日渡さんが最初に考えたのは、また口絵などの依頼が来たのか、仕事が増えるのか、ということでした。
ところが、担当の用件は漫画の次の展開についてでした。
ほかの話へ寄り道せず、次回の冒頭で前世の仲間たちをすぐに会わせてほしい、と頼まれたのです。

なぜ、そこまで念を押すのか。
日渡さんが理由を尋ねると、担当は、本人が思っている以上に作品の反響が大きくなっていると伝えました。
追加の仕事の話だと思った電話が、漫画の人気を知る知らせになったのです。

第1巻の初版の頃までは、穏やかに描いていた

このエピソードは、当時の花とゆめコミックス第2巻に収められました。
日渡さんは、第1巻の初版の頃までは、反響を強く意識せず、穏やかに仕事をしていたと振り返っています。
担当からの電話についても、反響を意識した最初の出来事だったかもしれないと語りました。

テレビで自作が1位になり、何が起きたのかと驚いた

もう一つ日渡さんが挙げたのは、夜にテレビを見ていたときの記憶です。
番組のランキングコーナーのSF部門で、『ぼくの地球を守って』の単行本が1位として紹介されました。
日渡さんは、番組名を覚えていないと話しています。
思いがけず自作が紹介されたときは、何が起きているのだろうと驚いたそうです。

読者の手紙にどう応えるかという、日渡さんの迷いと対応は、『ぼく地球』のフィクション宣言でも紹介しています。

まとめ

原稿を描く日々の中に届いた、担当からの電話。
そして、夜に見ていたテレビで紹介された自分の漫画。
日渡さんが語った人気の手応えは、そんな日常の中で予想外の知らせに出会った記憶でした。

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