高田裕三の『3×3EYES』には、少女の姿をしたパイと、さまざまな妖怪が登場します。
その組み合わせの出発点には、高田が描きたかった伝奇と、仕事として求められた少女の絵がありました。
高田は、デビュー期の自分が何を求められているかを分かっていたと振り返っています。
デビュー期に評価されたのは、少女の絵だった
『3×3EYES』が生まれる前、高田に雑誌掲載の機会を与えた編集者は、高田が描く少女の絵を気に入っていました。
高田に続けて描いてもらった理由も、女の子の絵を誌面に載せたかったからだと話しています。

高田も、本人の回想で、自分の仕事はかわいい女の子を描くことだったと説明しました。
化け物ばかりが登場する漫画は、求められていないと感じていたのです。
高田が描きたかった伝奇の世界に、評価されていた少女の絵が加わり、『3×3EYES』が生まれました。


絵から人物に惹かれた、大今良時の回想
大今良時は小学生の頃、物語を理解するより先に『3×3EYES』の線と人物を好きになったと振り返っています。
読者がまず絵や人物にひかれ、伝奇の物語へ入っていく例としても読める回想です。
まとめ
『3×3EYES』の少女と化け物は、高田が仕事として評価された絵と、描きたかった伝奇が出会った組み合わせでした。
求められた絵を描くことが、自分の描きたい世界を断念することにならず、伝奇へ読者を招く入口になったのです。

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