真島ヒロは、初めてマガジンへ持ち込んだ頃、女の子をもっと可愛く描くように編集者から指摘されました。
自分の絵には自信があり、女の子も可愛く描けているつもりだったそうです。
そこで取り組んだのが、世間で可愛いと言われているキャラクターを意識した模写でした。
本人の練習の話と、出版社が公開した年代別の絵をたどります。
模写するキャラクターの選び方を変えた
2018年の本人インタビューによると、真島は持ち込みの前から、好きな女の子のキャラクターを模写していました。
指摘を受けた後は、世間で可愛いと評価されているキャラクターを練習するよう意識したといいます。
模写を始めたことよりも、何を見て練習するかを変えたことが、この回想のポイントです。

編集者の指摘は、線や構成にも及びました。
初めての持ち込みで欠点を知った経験の中でも、女の子の描き方は本人の印象に強く残っています。
『RAVE』のエリーを、1999年と2005年で比べる
出版社の比較企画には、『RAVE』のエリーが二つの時期から選ばれています。
1999年の絵では、大きな目と、短くまっすぐに切りそろえた髪が目を引きます。
2005年の絵には、長くなった髪に細かな線が入り、顔や服には濃淡も付いています。
髪型や服装に加えて、髪の束や光をどう描くかにも違いが見えます。
『FAIRY TAIL』のルーシィは、髪と服の印象も変わる
ルーシィの2008年と2016年の絵では、髪と服の印象が変わります。
髪を片側で結ぶ姿は共通していますが、髪の長さや前髪、服の形は異なります。
2008年の絵は、髪や服に細い線が重なっています。
2016年の絵では、黒く塗られた服と、白く残された髪の光沢がはっきり分かれています。
可愛いかどうかを一言で決めるより、同じ人物をどんな形や線で描いているかを見ると、絵の変化を楽しめます。
ネームの段階でも、可愛い描き方を考えている
真島は2020年のインタビューで、ネームを描いている時に、女の子をどう可愛く描くか想像するのが楽しいと語っています。
人物の登場に読者がどう反応するかも、この段階で考えていました。
絵を仕上げる前から、見せ方と読者の反応を思い描いているのです。
まとめ
真島の練習の話で印象に残るのは、すでにしていた模写の選び方を変えたことです。
自分が好きな絵を描く楽しさに、他の人にはどう見えるかという視点が加わりました。
エリーやルーシィの絵を見比べると、顔に加えて、髪や服のデザインからも描き方の変化を追えます。
物語を知っているヒロインの姿から、作者が描き方を磨いてきた時間も楽しめます。





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