『銃夢』の作者・木城ゆきとさんは、映画『アリータ:バトル・エンジェル』の原作者として、脚本を読み、制作陣との面会や撮影現場への訪問を行いました。
映画のシナリオ作りは制作側へ任せ、原作を変えても構わないと伝えていました。
実際に撮影所を訪れたときには、俳優やスタッフと会い、音楽への希望を話したり、メイキング用の取材を受けたりしています。
映画の監督・脚本と、木城ゆきとの原作
映画を作る担当は、公式のスタッフ紹介で確認できます。
監督はロバート・ロドリゲス、脚本はジェームズ・キャメロンとレータ・カログリディス、製作はキャメロンとジョン・ランドーです。
木城さんは原作者として名を連ねています。

木城さんは2019年のインタビューで、2003年にキャメロンと初めて会った際、原作を変更しても構わないと伝えたと説明しています。
木城さんが求めたのは「僕を驚かせてください」ということでした。
その取材で映画のシナリオへの注文を尋ねられた木城さんは、自分からは注文していないと答えています。
日本語訳の脚本を読み、制作陣への信頼を深める
2016年、ランドーが来日し、木城さんへ映画制作を説明しました。
コンセプトアートを見せ、日本語訳の脚本も届けます。
木城さんによると、キャメロンが書いた脚本を、ロドリゲスが短く改稿したものでした。
木城さんは、その脚本を読んで、原作を描いた自分にも別の作品のような面白さがあることに驚いたと語っています。
木城さんは、この映画制作陣を信用できると感じたといいます。

完成した映画についても、木城さんは場面をつなぐ構成を高く評価しました。
撮影現場では、俳優やスタッフに会っている
木城さんは、2017年にテキサス州オースティンの撮影現場へ招かれました。
本人が書いた訪問記によると、ロドリゲス監督のほか、アリータ役のローサ・サラザール、イド役のクリストフ・ヴァルツ、制作スタッフらと会っています。
木城さんは、小道具のダマスカスブレードを持ってポーズを取り、スタジオのカメラマンから撮影されました。
DVDのメイキングに向けたインタビューも、その場で受けています。
小道具を作ったスタッフからは、劇中の街で使うコインをお土産に受け取りました。
一枚は木城さんのために、実際の銀で作ったものだと説明されたといいます。

撮影所を訪ねた頃には、撮影はほぼ終わっていたと木城さんは後に振り返っています。
その時点で見たのは実写撮影に関わる部分で、完成したアリータの3DCGではありませんでした。
その後、木城さんは特別映像や試写を通じて映画を見て、完成度の高さに驚いたといいます。
音楽には、口ずさめるメロディーを希望した
現地での夕食では、ランドーを交えて音楽の話もしました。
当時は、映画の音楽制作がこれからという時期でした。
木城さんは、映画の音楽に口ずさめるようなメロディーが欲しいと伝えたことを、訪問記に記しています。
ランドーは、音楽をとても重視していると応じました。
まとめ
木城さんは、映画の制作陣に、自分を驚かせるような作品を作ってほしいと伝えていました。
脚本を読んだ後の信頼と、完成映画を見た喜びをたどると、その願いがかなった映画化だったと分かります。


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