『マジェスティックプリンス』では、綾峰欄人さんがシナリオとネームを作り、新島光さんが下書きとペン入れを担当しました。
2012年の本人取材で、綾峰さんは第1話の絵に『GetBackers―奪還屋―』を意識した狙いがあったと話しています。
その後、新島さんの絵は独自のものになり、綾峰さんは絵に口出ししなくなったそうです。
シナリオとネームを作り、新島が絵にする

作品の公式クレジットは、企画・原作が創通/フィールズ、漫画構成が綾峰欄人、作画が新島光です。
綾峰さんが2012年の取材で説明した実際の作業は、シナリオとネームでした。
ネームは、コマ割りや人物の位置、台詞をラフな絵で示すものです。
綾峰さんが作ったネームをもとに、新島さんが下書きとペン入れを進めます。
『GetBackers』で綾峰さんが担ったのは「漫画」の仕事でした。
『マジェスティックプリンス』では、自分で完成原稿を描く側から、シナリオとネームを作って作画担当へ渡す側に回っています。
作品ごとの担当は、綾峰欄人の主な作品一覧で整理しています。
編集者を交え、三人で案を出し合った

話と絵の担当を分けても、相談は一緒にしていました。
綾峰さんは、編集者と新島さんを交えた三人でアイデアを出し合っていたと説明しています。
シナリオを書いて渡すだけでなく、互いの案を取り入れる共同作業でした。
綾峰さんは、原作側に回ったことで、その立場の苦労も実感したそうです。
同時に、一人ではできない仕事だからこそ、案を出し合う面白さがあるとも話しています。
『GetBackers』で青樹佑夜さんと組んだ綾峰さんは、この作品で、青樹さんのような仕事を一度してみたいという希望にも挑んでいました。
青樹さんとの仕事については、『GetBackers』の原作と漫画の分担で詳しく紹介しています。
第1話では『GetBackers』を知る読者に届く絵を

作画を新島さんが担当する作品なのに、なぜ第1話で『GetBackers』を意識したのでしょうか。
綾峰さんは、自分の漫画を読んでいた人に、綾峰が戻ってきたと思ってもらい、作品へ引き込むことを大事にしたと説明しています。
見慣れた絵の印象を、新しい作品を読むきっかけにしようとしていたのです。
新島独自の絵になり、綾峰は口出ししなくなった

『GetBackers』を意識した絵のまま、制作が続いたわけではありません。
同じ取材で綾峰さんは、新島さん独自の絵になってきたと話し、第1話とその時点の最新話を比べれば分かると述べています。
新島さんの絵を高く評価し、絵には口出ししなくなったことも明かしました。
まとめ
二人の共同制作は、綾峰さんの漫画を知る読者を新しい作品へ引き込み、その先を新島さん独自の絵で見せていく仕事でもありました。
綾峰さんが語った、案を出し合う面白さと、新島さんの絵に口出ししなくなった変化を合わせて読むと、担当を分けた後にも、互いの仕事を生かすやり取りが続いていたことが分かります。


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