『陽あたり良好!』は、あだち充さんと担当編集者の都築伸一郎さんが、自分たちが面白いと思うホームドラマを描こうと考えて生まれた作品です。
『タッチ』が始まる前、二人は『少女コミック』で一緒に仕事をしていました。
都築さんが後に語った回想には、作品の企画になる前の、友人同士のような付き合いも残っています。
青春や野球の雑談を重ねた、作者と編集者
都築さんは2019年の本人インタビューで、希望していなかった『少女コミック』への配属を振り返っています。
少女漫画の仕事に戸惑っていた都築さんは、その中であだちさんと出会いました。

都築さんは、あだちさんの漫画なら読むことができたと話しています。
二人は青春時代やプロ野球の話など、仕事以外の話題でも語り合いました。
都築さんによれば、その付き合いは「普通の友人同士のようだった」そうです。
二人が選んだのは、好きなホームドラマだった
二人は、あだちさんが『少女コミック』で何を描くかを話し合いました。
都築さんの回想では、少女漫画の王道を目指すことから離れ、自分たちが面白いと思っていたホームドラマを作品にしようと決めました。
その企画から生まれたのが『陽あたり良好!』です。

小学館の第1巻紹介によると、主人公のかすみは、おばが営む下宿で暮らしながら高校へ通うことになります。
そこには、同じ高校の男子生徒4人も住んでいました。
恋人の克彦を思いながら、下宿人の高杉勇作も気になる。
一つ屋根の下で毎日顔を合わせる暮らしが、恋愛やにぎやかなやり取りの舞台になっています。
下宿の生活から、いくつもの話が広がる
『陽あたり良好!』は、1980年に『週刊少女コミック』で始まりました。
小学館文庫版第3巻の紹介には、クリスマスのパーティーやスキー旅行、クイズ番組への挑戦など、下宿の仲間たちをめぐる出来事が並んでいます。

高校生たちの恋愛に、同じ家で過ごす日常の出来事が重なる。
二人が選んだホームドラマという方針は、こうした下宿の暮らしを描く作品になりました。
まとめ
二人が面白いと思っていたホームドラマは、一つ屋根の下で暮らす高校生たちの物語になりました。
『陽あたり良好!』の誕生からは、あだちさんが編集者と好みを持ち寄り、一緒に作品の方向を探した仕事の様子が伝わってきます。


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