木城ツトムさんは、『銃夢』の作者・木城ゆきとさんの弟です。
公式プロフィールでは漫画アシスタントとして紹介され、兄の回想や制作報告にも、原稿を手伝う場面が出てきます。
『銃夢』の著者は木城ゆきとさんで、ツトムさんは制作に協力してきた人です。
連載の始まりから、後年のカバー制作まで。
公表された仕事をたどると、弟がどんな場面で力を貸したのかが分かります。

連載が始まる時、弟を急きょアシスタントに呼ぶ
木城さんは1990年の制作を振り返った回想で、連載開始時の忙しさを説明しています。
『銃夢』第1話の原稿に加え、雑誌の表紙やカット、小説『蜃気楼帝国』の挿絵も描かなければなりませんでした。
そこで、ツトムさんを急きょアシスタントとして呼び、仕事を乗り切ります。

第1話を仕上げても、すぐに次の原稿が必要でした。
第2話の構想を練り直す時、編集者のトミタさんは、もっと強く、印象に残る悪役を求めます。
木城さんは弟に悪役について相談し、イヅチとマカクの発想につなげました。
ツトムさんは、原稿を手伝うだけでなく、人物を考える時の相談相手にもなっていたのです。
兄弟で原稿を仕上げ、東京へ届ける
初期の回想には、二人で原稿を東京へ運んだ話もあります。
制作を終えた場所は茨城県の下妻で、郵送では締め切りに間に合わないため、自分たちで届けることにしました。
木城さんとツトムさんは、交代で車を運転します。
こうして、連載第2話の原稿を締め切りに間に合わせました。

2010年のカバーでは、定規を使うペン入れを助ける
弟が手伝った作業が具体的に分かるのは、2010年2月の制作報告です。
木城さんは、集英社から出る『銃夢』新装版のカバーを、モノクロの線画で描いていました。

短期間で仕上がるつもりが、下描きにもペン入れにも時間がかかり、一人では間に合わない可能性が出てきます。
そこで、つーちゃんことツトムさんに助けを求め、三日間手伝ってもらいました。
木城さんはこの時、弟は定規を使うペン入れが得意で、兄よりも早く、きれいに仕上げてくれると書いています。
その助けで、カバーの絵は完成しました。
2010年版のカバーや収録内容については、旧版と新装版の違いも整理しています。
公式サイトでは、管理人としても紹介される
「ゆきとぴあ」の公式プロフィールには、ツトムさんが1999年からサイトの管理人を務めているという紹介もあります。
漫画アシスタントという肩書きと、公式サイトの管理という仕事の両方が示されています。
まとめ
兄が弟へ助けを求めた2010年の仕事では、定規を使うペン入れという、弟の得意な作業が力になりました。
木城さんが自分よりも早く、きれいだと評しているところにも、身近な協力者の技術を頼りにする関係が表れています。
ツトムさんを知ると、著者名だけでは見えにくい、原稿が仕上がるまでの仕事にも目を向けられます。


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