『特区八犬士[code:T-8]』では、綾峰欄人さんが原作、栗元健太郎/咲が漫画を担当しています。
『GetBackers―奪還屋―』で綾峰さんの絵に親しんだ人には、原作として名前が載っていることが気になるかもしれません。
この作品は、綾峰さんが原作者として別の漫画家と組んだ一作です。
表紙に並ぶ三人の名前

第1巻の表紙には「原作 綾峰欄人」「漫画 栗元健太郎/咲」とあります。
講談社の書誌でも、綾峰さんが原作、栗元健太郎/咲が著者として記載されています。
『GetBackers』は、青樹佑夜さんの原作を綾峰さんが漫画にする組み合わせでした。
『特区八犬士』では、綾峰さん自身が原作者として別の漫画家と組んでいます。
『GetBackers』でのネームの仕事や青樹さんとのやり取りは、原作と漫画の分担を紹介した記事で詳しく扱っています。

八犬伝の名前を持つ高校生が、現代の戦いへ

『特区八犬士』のモチーフは『南総里見八犬伝』です。
主人公は高校生の犬塚信乃で、「孝」の犬士と同じ名前を持っています。
信乃はその名前のせいで肩身の狭い思いをしていましたが、巨大な穴から現れた怪物「死穢」との戦いに巻き込まれていきます。
古い物語と同じ名前を持つ少年が、現代で新たな犬士として戦う。
八犬伝の名前と高校生の生活をつなぐ、現代を舞台にしたバトルファンタジーです。
マンガボックス創刊から始まり、全5巻の単行本に
2013年12月、スマートフォンやタブレットで漫画を読むサービス「マンガボックス」が創刊されました。
創刊時の発表には、『八犬士』の名で、原作・綾峰欄人、漫画・栗元健太郎/咲の作品が並んでいます。
綾峰さんは、新しい漫画アプリの創刊作品に、原作者として参加していたのです。
単行本第1巻が発売されたのは2014年5月です。
第1巻に収録されているのは、マンガボックス2014年第1号から第11号の掲載分でした。
アプリでの連載から、紙の一冊にまとまる形で読者へ届いていきました。

単行本は全5巻で、最終巻は2015年8月に刊行されています。
講談社の書誌で第5巻が完結巻とされ、マンガボックスの公式一覧にも連載終了作品として掲載されています。
まとめ
綾峰さんの作品をたどると、自分の絵で物語を見せる仕事と、ほかの漫画家へ物語を託す仕事の両方に出会えます。
『GetBackers』で綾峰さんの漫画を知った人にとって、『特区八犬士』は原作者としての仕事にも触れられる一作です。
栗元健太郎/咲の描く現代の八犬士たちを通じて、綾峰さんの別の一面を読んでみるという楽しみ方ができます。


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