皆川亮二さんの『ADAMAS(アダマス)』は、宝石の力を引き出す女性たちが活躍するアクション漫画です。
主人公は、ダイヤモンドの宝石使い・流崎レイカ。
行方不明の父を捜しながら、依頼を受けて世界各地で任務に向かいます。
皆川さんの漫画に、岡エリさんが脚本で参加した作品で、全11巻で完結しています。
『スプリガン』『ARMS』で皆川さんを知った人にとっては、女性が物語の中心を担う作品として気になる一作でしょう。
レイカの周囲には、別の宝石の力を持つ女性たちも集まります。
事件に挑む活躍と、普段の暮らしで見せる表情の両方が楽しめます。

『スプリガン』では、芳乃を描くのが楽しかった
皆川さんは、『スプリガン』の制作を振り返り、思い入れのある人物として染井芳乃を挙げています。
原作者・たかしげ宙さんとの2023年の対談では、いつも登場する女の子として、芳乃を描くのが楽しかったと振り返りました。

皆川さんは、当初想定した出番を越えて芳乃が最後まで残ったことも語っています。
脇役たちの出番が広がった経緯には、描いてみて分かった人物の魅力を、二人が次の物語にも生かしていった話があります。
『ADAMAS』では、女性たちが主人公とその仲間になり、物語の中心で活躍します。
レイカは、宝石の声を聞き、ダイヤモンドで戦う主人公
第1巻の紹介では、レイカが、父を捜しながらダイヤモンドシンジケートの依頼を受けていることが説明されています。
レイカには宝石の声を聞き、その力を引き出す能力があります。
戦う際に使うのは、ダイヤモンドのカイザーナックルです。
宝石の不思議な力を扱う人物が、自ら拳を振るって事件に立ち向かいます。
タイトルのADAMASは、ダイヤモンドの語源で、何事にも屈しないという意味です。
宝石と、任務で戦うレイカの姿を、一緒に思い浮かべられる題名になっています。
エスメラルダとヒロミも、別の宝石の力を持っている
レイカのそばには、エメラルドの宝石使い・エスメラルダと、ルビーの宝石使い・谷ヒロミがいます。
第2巻ではエスメラルダが登場し、その眼差しの力が紹介されています。
第3巻で旧流崎邸へ越してくるヒロミは、自分がルビーの宝石使いだと知らない少女です。

レイカに続き、エメラルド、ルビーという別々の宝石を扱う女性が物語に加わっていきます。
レイカの父捜しを追う中で、異なる力を持った女性たちの活躍も読めるのです。
戦いのほかに、美容や収入、学校の話もある
宝石使いの物語には、普段の暮らしも描かれています。
牧場を訪れ、牛や馬に目を向けながら話す場面では、女性たちの会話を楽しめます。

第7巻には、美容と収入に悩むエスメラルダの話や、ヒロミの高校文化祭で起きる事件を収録しています。
同じ巻では、エスメラルダの母で、水晶の宝石使いであるマリーも登場します。
事件に挑む女性たちが、家族や学校、生活の悩みを持つ人物としても描かれているのです。

まとめ
レイカの拳での戦いと、仲間たちの美容や収入の悩みを、同じ作品で読める。
『ADAMAS』には、女性たちの強さを楽しむうちに、普段の顔にも親しめる面白さがあります。
皆川さんのアクションが好きな人が、女性たちを中心にした物語へ進むときにも選べる作品です。


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