『スプリガン』保存版・文庫版・復刻BOXは何が違う?「第12巻」の中身まで

3つの箱を並べたスプリガン復刻BOX全巻の商品写真 漫画家・作者
『SPRIGGAN復刻BOX』全3BOXの商品写真/小学館。外周の白い余白のみを切り取り。

『スプリガン』には、全11巻の少年サンデーコミックス版、全8巻の保存版と小学館文庫版、そして全3BOXの復刻版があります。
選ぶときに見たいのは、本の大きさ、短編の収録先、カラーや描き下ろしの付属品です。
復刻BOXに付く「幻の12巻」には、『FIRST MISSION』と『GOLD RUSH』の2作が収められています。
この2作は紙の保存版にも収録されています。

3つの箱を並べたスプリガン復刻BOX全巻の商品写真
『SPRIGGAN復刻BOX』全3BOXの商品写真/小学館。外周の白い余白のみを切り取り。 出典

保存版は大きめの全8巻、文庫版は小さめの全8巻

たかしげ宙さんが原作、皆川亮二さんが作画を担当した『スプリガン』は、超古代文明の遺産を守る工作員・御神苗優の物語です。
最初の少年サンデーコミックス版は全11巻でした。
その後、紙の保存版は2001年から、文庫版は2006年から刊行されました。

版 冊数・構成 紙の本の大きさ
少年サンデーコミックス版 全11巻 B6判
保存版 全8巻 A5判
小学館文庫版 全8巻 文庫判
復刻BOX 全3BOX。旧版11冊と特別な第12巻 B6判

保存版と文庫版は、どちらも全8巻ですが、本の大きさが違います。
紙の保存版はA5判で、文庫版より大きな判型です。
皆川さんの人物やメカの線を大きな紙面で追いたいなら、保存版の大きさが選ぶ目安になります。
文庫版は、本棚で場所を取りにくい小さな形で揃えたい人に合う版です。
保存版第1巻の書誌、文庫版第1巻の書誌

御神苗優とジャンを描いたスプリガン保存版第1巻の表紙
『スプリガン〔保存版〕』第1巻/原作・たかしげ宙、作画・皆川亮二、小学館。公式書影。 出典

保存版には電子版もあり、小学館eコミックストアでは全8巻完結のシリーズとして案内されています。
電子版は、スマートフォンやタブレットなど、読む端末に合わせてページを表示します。
A5判は、紙の本を選ぶときの大きさです。
保存版の公式案内

小さな人物の絵と縦の作品名が載ったスプリガン小学館文庫第1巻の表紙
『スプリガン〔小学館文庫〕』第1巻/たかしげ宙・皆川亮二、小学館。公式公開書影。 出典

復刻BOXは、カラーと箱の絵も楽しむ版

2022年の『SPRIGGAN復刻BOX』は、少年サンデーコミックス版をB6判で復刻したものです。
BOX1には旧版の第1〜4巻が入り、全3BOXで揃う構成です。
小学館は、旧版の巻頭カラーページも再現すると案内しています。
本編を読むことに加えて、当時の単行本の姿を手元に残すところにも特徴があります。
復刻BOX1の公式案内

理恵の顔や服、男たちの背後にはピンク色が使われ、黒い線と組み合わされています。
復刻版の巻頭カラーでは、こうした色のある紙面も楽しめます。

箱に使われた絵は皆川さんの描き下ろしで、3BOXを並べると一つのイラストになります。
各BOXには4枚の特製ポストカードも付き、旧版の単行本で使われなかったイラストも含まれています。
中の漫画だけでなく、箱を並べた姿や付属の絵を含めて揃える楽しみがある版です。
小学館の復刻BOX発表

「幻の12巻」は何が入っている?

BOX3には、旧版の第9〜11巻とともに、特別な第12巻が付いています。
収録作は『FIRST MISSION』と『GOLD RUSH』で、小学館が説明する「未収録」は、少年サンデーコミックス版に入っていなかったという意味です。
第11巻の結末から新たに続いていく巻として作られたものではありません。
復刻BOX3の公式案内

横向きの御神苗優の顔を描いたスプリガン復刻BOX付属第12巻の表紙
『SPRIGGAN』復刻BOXに付属する第12巻の描き下ろし表紙/原作・たかしげ宙、作画・皆川亮二、小学館。 出典

紙の保存版では、第1巻に「初任務(ファーストミッション)」があり、第8巻には本編に続いて特別編『GOLD RUSH』が収録されています。
保存版第8巻の刊行時の紹介には、ゲーム『スプリガン ルナヴァース』のイメージイラストを集めた巻末ギャラリーも載っています。
この2作を紙の保存版で読んでいる人が復刻BOXを選ぶ場合は、B6判での再現や、描き下ろしの箱と表紙が選ぶポイントになります。
保存版第1巻の収録内容、保存版第8巻の刊行時の紹介

第12巻の表紙も皆川さんの描き下ろしです。
初めの全11巻を揃えていた読者には、そこに入っていなかった短編を同じB6判の一冊として加えられる形になっています。

作者の話や制作資料まで読みたい場合は、インタビューやラフを収めた『漫画家本 皆川亮二本』の内容も参考になります。

まとめ

復刻BOXは、読み返す本であると同時に、皆川さんの絵を箱や表紙まで含めて楽しむ形でもあります。
巻数の数字だけで比べず、どんな大きさで読み、どこまで絵を揃えたいかを考えると、自分に合う版を選びやすくなります。

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