『スプリガン』の脇役には、作画の皆川亮二さんの当初の想定を越えて、出番が広がった人物もいました。
作画の皆川亮二さんは、暁巌や染井芳乃が最後まで残ったことや、ボー・ブランシェが予想以上に面白くなったことを振り返っています。
原作のたかしげ宙さんも、良い人物だったので、また登場させたことがあると語りました。
三人についての話には、必要な役割を決めて人物を出すところから、描いた人物を見て次の出番を考えるまでの、二人の仕事が表れています。

人物の基本を考える原作者と、描きながら肉付けする作画家
2023年の二人の対談で、たかしげさんは人物の基本を自分が考え、皆川さんが肉付けしたと説明しています。
二人の共同制作では、原作者が人物を考え、作画家が絵にしていく。
その分担の中で生まれた人物について、二人は、それぞれの立場から思い出を語りました。
暁巌は、物語に必要な役割から生まれた
暁巌が登場した「帰らずの森篇」について、たかしげさんは、物語を成り立たせるために、このようなタイプ、このような位置の人物が必要だったと説明しています。
それが、暁を入れたときの考えでした。

たかしげさんの印象が変わったのは、皆川さんの描いた原稿を見たときです。
必要な役割を考えて出した人物が、良い人物になっていたと感じたそうです。
原作者が役目を考え、作画家が描いたものを見て、原作者がその魅力を感じる。
暁の話は、二人で人物を作る様子を具体的に伝えています。
染井芳乃は、皆川亮二が描くのを楽しんだ人物だった
皆川さんは、思い入れのある人物として染井芳乃を挙げています。
繰り返し登場する女の子として、芳乃を描くのが楽しかったそうです。

対談で、芳乃と暁が最後まで重要な役を担ったことを尋ねられると、皆川さんは、その場で出番が終わると思っていた人物が、思いのほか最後まで残ったと振り返りました。
たかしげさんも、良い人物だったので、また出したことがあると応じています。
皆川亮二の予想を越えたボー・ブランシェ
皆川さんは、ボー・ブランシェについて、当初は「使い捨てキャラ」だと思っていたと語っています。
ところが、描いてみると、予想以上に面白い人物になりました。
本人は笑いを交えながら、その意外さを話しています。

ボーの話に続けて、皆川さんは、脇役を描くほど人物が育ち、愛着も強くなると説明しました。
それほど脇役が育ったことで、主人公の御神苗優を描く難しさも生じていたそうです。
まとめ
人物を出した後にも、描いて初めて分かる魅力がありました。
たかしげさんが暁の原稿を見て良さを感じた話と、良い人物を再び登場させたという説明は、人物の出番が二人の共同制作の中でも広がっていったことを伝えています。
皆川さんが想定した出番を越えて、芳乃や暁が最後まで残った。
その経緯には、描き上がった人物の魅力を、次の物語でも生かしていく作り方が表れています。


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