仙水との決着がついたあと、勝った幽助のほうが怒っている。
幽助が求めていたのは、仙水を倒したという結果だけではなかった。
自分の意思で最後まで戦うことを、雷禅の介入によって奪われたからだ。
幽助は、仙水との再戦を楽しんでいた
魔族として甦った幽助は、魔界で仙水と再び向き合う。
幽助は力を十分に使いこなせず、仙水も反撃する。
残り一発の霊丸を、幽助は後の楽しみに取っておく。
幽助自身が、仙水との勝負をどう終えるかを考えていた。
仙水を倒して人間界の危機を止めることと、強い相手と自分で戦い抜くこと。
幽助には、この二つが同じ戦いの中にあった。
雷禅の力で勝っても、体を動かしたのは幽助ではない
雷禅は幽助の体を操り、仙水を圧倒する。

仙水をどう攻めるか、どこで止めるかを、戦っていた本人が決められなくなった。
取っておいた霊丸まで、雷禅が仙水へ放つ。

最後の一撃の前に意識を取り戻した幽助は、仙水へ避けるよう叫ぶ。
仙水は避けずに、その一撃を受ける。
幽助は倒れた仙水を起こし、再戦しようとする。
今度こそ自分の意思で仙水と決着をつけたいのだ。
仙水は敗北を認め、幽助は再戦できなくなる
仙水は、自分を倒したのが幽助の力であることを認める。
病を敗因にもしない。
仙水から見れば、勝敗はもう決まっていた。
しかし幽助は、力の持ち主が自分でも、最後の行動を選んだのは自分ではないと感じている。
二人が食い違うのは、勝敗の事実ではなく、その決着を受け入れられるかどうかだ。
樹は、仙水の余命が半月足らずだと告げる。
幽助は痛み止めを打ってでも再び戦えと迫るが、仙水は間もなく死ぬ。
仙水は魔界で死にたかったという望みを語り、幽助との戦いを楽しんだことも明かす。
幽助だけが、終わらせ方を選べなかった戦いを抱えて残される。

幽助の怒りは、勝手に体を使った雷禅へ向く。
幽助はいったん仲間と人間界へ帰るが、後に雷禅と対面し、仙水戦への介入を責める。
魔界で最期を迎えた仙水は、敗北を受け入れた。
勝った幽助には、自分で勝負を終えられなかった怒りが残った。


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