和月伸宏の2017年の事件は? 『北海道編』休載から連載再開まで

志々雄の無限刃を継ぐ明日郎と剣心が描かれた北海道編第1巻表紙 和月伸宏
『るろうに剣心 北海道編』第1巻/和月伸宏・黒碕薫・集英社

2017年11月、和月伸宏さんは児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の疑いで書類送検されました。
翌年には罰金20万円の略式命令が出ています。
連載中だった『るろうに剣心 北海道編』は休載し、2018年6月に再開しました。
事件の手続きと、作品を再び掲載するという編集部の判断を分けてたどります。

2017年に報じられたのは「逮捕」ではなく書類送検

『北海道編』は、完結していた『るろうに剣心』の続編として2017年9月に始まったばかりでした。
その年の11月、警視庁が和月さんを児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の疑いで書類送検したと報じられました。
書類送検とは、警察が捜査した事件を検察へ送る手続きです。
身柄を拘束する「逮捕」とは意味が違います。
当時の報道にある手続きは書類送検であり、この二つを同じ出来事として書くことはできません。

集英社のジャンプSQ.編集部は2017年11月の発表で、報道を重く受け止めると述べ、『北海道編』を12月4日発売の1月号から当面休載すると告知しました。
編集部は同時に、和月さんが深く反省していると説明しています。
続編の連載開始から数か月で、掲載が止まりました。

2018年には罰金20万円の略式命令が出た

休載中の2018年2月、和月さんは単純所持の罪で略式起訴され、東京簡易裁判所から罰金20万円の略式命令を受けたと報じられました。
2017年の書類送検は容疑を検察へ送った段階、2018年の略式命令はその後の刑事手続きの結果です。

なぜ『北海道編』は再開したのか

集英社のジャンプSQ.編集部は2018年4月の発表で、読者や関係者への謝罪を改めて述べました。
そのうえで、寄せられた「様々な声」に作品作りを通して応えることも、作者と出版社の責務だと説明し、6月4日発売の7月号からの再開を告知しています。
編集部が公表したのは、寄せられた声を踏まえ、出版社として掲載を再開するという判断です。

『るろうに剣心 北海道編』の連載再開が記されたジャンプSQ.2018年7月号の表紙
集英社『ジャンプSQ.』2018年7月号の表紙。

実際に同年7月号の誌面案内には、『北海道編』の連載再開が載っています。
表紙の剣心のそばにも「連載再開」の文字があり、編集部の予告どおり作品が戻ったことが分かります。

まとめ

和月さんは2017年に単純所持の疑いで書類送検され、2018年に罰金20万円の略式命令を受けました。
『北海道編』は報道を受けて休載し、編集部が再開を発表した後、同年6月発売の号に掲載されました。
再開の発表文が示しているのは、刑事手続きの結果とは別に、作品を続ける判断を出版社も自らの責任として引き受けたということです。

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