冨樫義博が原作の『悪天ウォーズ』とは?水野ハチが描いた、ゲームと現実が交わる読み切り

悪天ウォーズの少年と天使のカラーイラスト 冨樫義博
『悪天ウォーズ』原作・冨樫義博、漫画・水野ハチ。©POT/集英社 ©水野ハチ/集英社。公開イラスト。

『悪天ウォーズ』は、冨樫義博さんが過去に描いたネームをもとに、水野ハチさんが漫画を描いた作品です。
2017年の『グランドジャンプPREMIUM』に前後編で掲載されました。

題材は、天使と悪魔のカードを使う架空のボードゲーム。
小学生が親しむゲームの向こうに、本物の天使と悪魔の争いが見えてくる物語です。

冨樫義博が原作、水野ハチが漫画を担当

掲載時の表記は「原作・冨樫義博 漫画・水野ハチ」です。
編集部の前編発売告知でも、冨樫さんのネームを別の作家が漫画化した企画として紹介されています。

ネームは、コマの並びや台詞、場面の流れなどを組み立てる、漫画の設計段階の原稿です。
『悪天ウォーズ』では、その原作を水野さんが漫画として描いています。
冨樫さんの作品を探す際には、本人が絵まで描いた作品とは、そこが異なります。

悪天ウォーズ前編の扉にある原作・冨樫義博、漫画・水野ハチの表記
『悪天ウォーズ』前編の扉。原作・冨樫義博、漫画・水野ハチ。©POT/集英社 ©水野ハチ/集英社。公開扉ページ。

小学生の遊びが、天使と悪魔の戦いにつながる

主人公のロトは小学生です。
ある晩、夢の中で天使から、悪魔がこのゲームを通じて人間の世界を支配しようとしていると知らされます。

ロトははじめ、ただの夢だと受け止めます。
ところがロトは、ゲームをしている同級生の顔が、悪魔に取り憑かれたような姿になっているのを目にします。
いつもの遊びが、身近な人の異変と結び付いていきます。

ゲームに勝つことと、現実の危機に立ち向かうことが重なるのが、この作品の仕掛けです。
後編の公式紹介も、天使と悪魔のゲームが現実へ影響を及ぼし、戦いが広がっていくことを伝えています。
対戦の駆け引きと、ゲームの外で何が起きているのかという謎を、合わせて追う物語になっています。

掲載誌は2017年9月号と11月号

前編が載ったのは、2017年8月23日発売の『グランドジャンプPREMIUM』9月号。
後編は、同年10月25日発売の11月号です。

少年ジャンプ+には、2017年9月号と2017年11月号の案内があります。
それぞれの収録内容にも、『悪天ウォーズ』の前編・後編が記載されています。
読むために探す場合は、この二つの号が目印になります。

2026年9月21日の確認時点では、各号のページに459ポイントの購入案内が表示されていました。
価格や提供状況は、利用時の公式ページをご確認ください。

冨樫さんの主な連載作や、ほかの共同制作をまとめて知りたい場合は、作品一覧でも紹介しています。

まとめ

『悪天ウォーズ』には、盤上で対戦する面白さと、その遊びが日常を脅かし始める怖さが隣り合っています。
冨樫さんの代表作を読んできた人には、別の作家が描く絵の中で、ゲームと物語がどう結び付くのかに関心が向く作品でしょう。

冨樫さんの代表作の先を探すなら、原作として関わったこの一作にも目を向けてみてください。

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