『エリア88』の次に読む新谷かおる作品は?興味から選ぶ4作品

青空を飛ぶF-4EJファントムIIを描いたファントム無頼のカラー扉 新谷かおる
原作:史村翔、作画:新谷かおる『ファントム無頼』カラー扉/『新谷かおる航空機グラフィティ 著者が語るビジュアルガイド』(玄光社)掲載、©史村翔・新谷かおる。出典:https://magmix.jp/photo/170554

『エリア88』の次も飛行機の漫画を読みたいなら、『ファントム無頼』が候補になります。
新谷かおるさんには、バイクの耐久レースを描く『ふたり鷹』、女性指揮官が活躍する『砂の薔薇』、原作を担当するファンタジー『DRAKEN・CODE』もあります。
『エリア88』のどこにひかれたかを手がかりに、次の一作を選んでみましょう。

航空機とコンビの活躍を読むなら『ファントム無頼』

『ファントム無頼』は、史村翔さんが原作、新谷さんが作画を担当した航空漫画です。
航空自衛隊の百里基地を舞台に、パイロットの神田鉄雄とナビゲーターの栗原宏美が、F-4EJファントムIIを操ります。
二人がさまざまな困難に立ち向かう物語は、小学館の完全版第1巻でも紹介されています。

青空を飛ぶF-4EJファントムIIを描いたファントム無頼のカラー扉
『ファントム無頼』(原作:史村翔、作画:新谷かおる)のカラーイラスト/『新谷かおる航空機グラフィティ 著者が語るビジュアルガイド』(玄光社)掲載、©新谷かおる・史村翔。 出典

新谷さんは、基地全体を一つの家族として捉えるホームドラマにしたと、2024年の本人インタビューで振り返っています。
飛行機だけでなく、基地の仲間たちの関わりにも興味がある人に向いた一作です。
史村さんと新谷さんが、原作を相談しながらどう漫画にしたかを知ると、二人の仕事にも関心が広がります。

メカと人物の掛け合いを楽しむなら『ふたり鷹』

『ふたり鷹』の舞台は、バイクの耐久レースです。
沢渡鷹と東条鷹という、同じ名前の二人が主人公で、二人を結ぶ過去にも物語の大きな秘密があります。
完全版第1巻の紹介でも、レースと人間ドラマの両方が見どころとして挙げられています。

二台のレーシングバイクとヘルメットをかぶったライダーたちを描いたふたり鷹の漫画ページ
新谷かおる『ふたり鷹』のレース場面/掲載:ebookjapan「漫画家のまんなか。」、©新谷かおる。 出典

レースの緊張感に加えて、沢渡鷹と母・緋沙子の掛け合いもあります。
新谷さんが「母子漫才」と呼んだ、このやり取りを始めた経緯も、本人が語っています。
機械の描き込みを引き続き楽しみながら、笑いのある人物劇にも触れたい人には、『ふたり鷹』という選び方があります。

15番のレーシングバイクと28番のバイクが接近するふたり鷹のカラー原稿を掲載した画集の紹介ページ
『ふたり鷹』のカラー画とバイクの紹介ページ/『新谷かおる名車グラフィティ 著者が語るカー&バイクガイド』(玄光社)より、©新谷かおる。 出典

女性指揮官と銃のアクションを読むなら『砂の薔薇』

『砂の薔薇 デザート・ローズ』の中心にいるのは、反テロ組織CATの女性指揮官・マリーです。
夫と息子をテロで失った過去を持ち、各地のテロリストと戦います。
電子版第1巻の紹介からも、彼女が背負うものと、任務の世界を知ることができます。

銃を構える女性隊員たちを描いた「砂の薔薇 デザート・ローズ」のカラーイラスト。
新谷かおる『砂の薔薇 デザート・ローズ』のカラーイラスト/『新谷かおるARTWORKS 戦闘機から美少女まで』(玄光社)掲載、©新谷かおる。 出典

『エリア88』から、今度は女性たちが主役の戦闘アクションへ進みたい人の候補です。
新谷さんは、少年漫画へ進んだ後も少女を描きたい気持ちが残り、女性を中心にした作品も描くようになったと、2021年の取材で話しています。

新谷かおるの物語を別の描き手で読むなら『DRAKEN・CODE』

『DRAKEN・CODE 訳ありの竜と呪われた姫』は、新谷さんが原作、大北真潤さんが漫画を担当する異世界ファンタジーです。
竜の呪いを解くため、皇女シーマが城を抜け出し、北にいる竜を目指します。
旅の途中で出会う少女たちと行動を共にする物語です。

漫画大北真潤、原作新谷かおるの表記と旅する人物たちを描いたDRAKEN CODE第1巻の表紙
『DRAKEN・CODE 訳ありの竜と呪われた姫』第1巻表紙/漫画:大北真潤、原作:新谷かおる、主婦と生活社、2025年刊。 出典

主婦と生活社の第1巻刊行案内と、公式の作品ページで、あらすじや担当を確認できます。
大北さんの絵を通して、新谷さんの物語づくりに触れられる一作です。

まとめ

新谷作品を選ぶ楽しさは、飛行機の漫画を集めるところだけにあるのではありません。
緻密なメカにひかれて読み始めた人も、人物の掛け合いや主人公が背負う事情を手がかりにすれば、別の題材へ進めます。
気に入った要素を一つ持って、まだ読んでいない作品へ移る。
そんな読み方なら、『エリア88』を入口にした読書も広がっていきます。

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