『GS美神 極楽大作戦!!』で横島忠夫が強くなる展開は、最初から細かく決められていたものではありませんでした。
椎名高志の回想では、美神たちの掛け合いを続ける漫画に、新しい面白さとして取り入れたものです。
掛け合いの漫画に、横島の成長を加えた
『GS美神』は、毎月違う読み切りを描く企画から生まれた作品です。
椎名は当初、人物の成長を追うより、掛け合いを続ける漫画として考えていました。
連載が進み、蓄えていた着想を使い、同じことの繰り返しになりそうだと感じたとき、少年漫画の王道をパロディとして試すことにします。
横島の能力を伸ばす展開は、その流れで生まれました。

椎名は2024年のグラニフ取材で、この展開について「行き当たりばったり」と振り返っています。
横島の強さを、最初から決まっていた長い計画として説明しているわけではありません。
資格を取っても、美神のもとでは見習い
第11巻では横島がGSの資格を取っていますが、美神が一人前と認めるまでは見習いとして働くことになります。
資格を取ることと、美神に一人前と認められることは別でした。

第22巻では妙神山で力を伸ばした横島が登場します。
霊能力が強くなっても、どじや女性に夢中になる性格は残っています。

椎名が保とうとしたのは、美神の下で働く横島の立場と、その根本の人物像でした。
能力の強化で、美神との基本的な関係まで変えてしまわないようにしたと説明しています。

まとめ
対談相手の石川祐は、横島が強くなり、ときには見直されても、またいつもの横島らしさが出るところを楽しんでいたと話しています。
石川は、能力の成長と、横島の変わらない親しみやすさを一緒に楽しんでいたのです。
椎名の回想からは、横島の能力を伸ばしながら、美神とのおなじみの掛け合いも残そうとした、連載中の工夫が見えてきます。
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