岡本倫さんと横槍メンゴさんが組んだ『君は淫らな僕の女王』は、岡本さんが原作、横槍さんが作画を担当した作品です。
岡本さんは、この仕事で整合性やどんでん返しを考えすぎないようにした経験が、その後の作品との関わり方を変えたと話しています。
2020年の本人インタビューから、何を変え、その経験をどう受け止めたのかをたどります。
岡本倫がネーム原作、横槍メンゴが作画を担当
『エルフェンリート』など、自分で漫画を描いてきた岡本さんが、この作品ではネーム原作だけを担当しました。
ネームは、コマ割りや台詞、場面の流れを示す漫画の下描きです。
完成した漫画の絵を描くのは、横槍さんでした。

横槍さんも2017年の本人インタビューで、2012年の読み切りが話題になり、不定期連載へ進んだと振り返っています。
岡本さんにとって作り方を見直す経験になった共同作品は、横槍さんにとっても、その後の定期連載『クズの本懐』へ向かう時期の仕事でした。
整合性や、最後のどんでん返しを考えすぎない
岡本さんがこの作品で変えたのは、話を組み立てるときの力の入れ方です。
ここでこうなったら、別のところではどうなるか。
最後にどうひっくり返すか。
そうしたことを考えすぎないようにして描いたと説明しています。
作品では、主人公とヒロインの仲に、ヒロインの父親が反対します。
岡本さんは、自分のそれまでの描き方なら、父親の考えを変えるための出来事ばかり考えてしまうと説明しています。
この作品では、その組み立て方をやめたと話しました。
すると、読者から感動したという感想が多く寄せられ、本人はその反響に驚きました。
この経験から、考えすぎないほうがいいのかもしれない、と気づいたのです。
『パラレルパラダイス』にも続いた変化
岡本さんは、その後の『パラレルパラダイス』でも、考えすぎず、話の流れを生かして展開していると説明しています。
2020年当時には、これまでの連載作品でいちばん売れていると本人が語り、この作り方でよかったと振り返りました。

連載の進め方について、岡本さんは同じ取材で、大まかな結末を考え、毎週の展開はその場で作るとも説明しています。
また、同じ2020年の取材では、『バキ』のように読者を驚かせる見せ方への関心も語っています。
ここで本人が変えたと説明したのは、話の整合性や最後のひねりを、考えすぎる姿勢でした。
まとめ
細かな整合性や最後のひねりを考えすぎないようにした作品に、感動したという声が届いた。
岡本さんが驚いたのは、その反応でした。
『君は淫らな僕の女王』は、担当する役割が変わった作品であると同時に、自分が話を考えるときのこだわりを、読者の反応から見直すきっかけにもなっています。
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