岡本倫さんが『バキ』から影響を受けたのは、ページをめくったときに読者を驚かせる演出です。
2020年の本人インタビューでは、突然、首が飛ぶような場面の見せ方を挙げています。
ページをめくった直後に、何を見せるか
2020年の本人インタビューで、岡本さんは漫画家を目指し直した頃に読んでいた作品について話しています。
『無限の住人』『天上天下』に加えて、好きだった漫画として挙がったのが『バキ』でした。

岡本さんが具体例にしたのは、ページをめくると首が飛んでいる、という演出です。
岡本さんは読者をびっくりさせたいと考え、その見せ方で『バキ』を意識していたと説明しました。
次のページを開いたとき、読者の目に何が入るのか。
岡本さんが語った影響は、その瞬間の衝撃に関わっています。
『パラレルパラダイス』では、首が飛ぶ場面に表情が続く
この取材には、『パラレルパラダイス』第8巻の場面も掲載されています。
首が飛ぶコマのあとに、周囲の人物の顔、体が倒れた場面と続きます。

首が飛んだ直後のコマには台詞がなく、血しぶきと二人の顔が並びます。
下のコマでは体が地面へ倒れ、短い驚きの声が添えられています。
飛ぶ首を大きく見せたあと、小さなコマで顔へ目を向けさせ、最後に倒れた体へ戻る。
出来事を描く大きなコマと、そのあとに続くコマの順番も、この場面の見せ方の一部です。
編集者も衝撃を感じた、女の子と残酷さの組み合わせ
同じ取材の第2回では、担当編集の星野さんが、岡本さんにヤングマガジンで描いてほしいと思った理由を話しています。
星野さんが惹かれたのは、女の子のかわいさと残酷さが一緒にあるところでした。
その組み合わせに衝撃を受け、編集長に働きかけて連載枠を用意したと説明しています。
岡本さんには、『ラブひな』の絵を好み、ラブコメを描きたかったという話もあります。
女の子を描く絵への好みと、読む人を驚かせる演出への関心が、同じ作者の中にあったのです。
まとめ
絵への好みと、驚かせる見せ方への関心を、岡本さんは別の漫画から受け取っています。
女の子と残酷さが一緒にある作風を、本人の読んできた漫画からもたどれる話です。

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