『RAVE』のハル、『FAIRY TAIL』のナツ、『EDENS ZERO』のシキ。
真島ヒロさんが描いてきた主人公の名前には、春、夏、四季のつながりがあります。
ただし、ハルを名付けた時の出発点は、季節を順にそろえることではありませんでした。
真島さんは、日本人にも外国人にも聞こえる名前としてハルを選んだと説明しています。
ハルの次にナツという季節の連想が生まれ、シキには四季と集大成の意味を込めました。
本人は、その間のつながりを説明する時、秋や冬にちなむ主人公も挙げています。
ハルは、読者が親しみやすい名前として

真島さんは2020年の本人インタビューで、ハルの命名を振り返っています。
『RAVE』を始めた頃のマガジンでは、中世ヨーロッパ風のバトルファンタジーは読者にまだなじみが薄いと考えていました。
外国人らしいカタカナ名では共感を得にくいかもしれないと思い、日本人にも外国人にも聞こえるハルという名前にしたのです。
原作では、主人公が登場するコマに「HARU」と表記されています。
外国の人名にも、日本語の名前にも聞こえる響きを選んだという話は、この命名に込めた読者への配慮でした。
ハルの次だから、ナツにする
『FAIRY TAIL』を始める時、真島さんは、ハルが終わったからナツにしようと考えたそうです。
ハルからナツへ、季節にちなむ名前が続いたのです。

季節の名前は、ハルとナツだけではありません。
『MONSTER SOUL』にはアキが登場し、短編『混合戦隊ミクスチャー』の主人公は御剣真冬です。
真島さんはこの二人も、秋と冬にちなむ名前として挙げています。
シキには、四季と集大成の意味
春・夏・秋・冬にちなむ主人公を描いたあと、真島さんは『EDENS ZERO』の主人公をシキと名付けました。
四季に加えて、集大成の意味合いも込めたと説明しています。

『RAVE』から『EDENS ZERO』へ、舞台は地上の冒険から宇宙へ移りました。
名前には、以前の主人公たちから続く季節のつながりが残っています。
まとめ
本人の話では、ハルは読者の共感を考えて選んだ名前で、そこから次のナツへ季節の連想が広がりました。
アキと真冬を経て付けたシキには、前の作品を描いてきた作者の集大成という思いもあります。
ハルから生まれた季節の連想を、次の作品の主人公へつないでいく。
この命名の話には、作品が変わっても前の作品とのつながりを楽しむ、真島さんの創作の一面が表れています。

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