『HERO’S』はなぜ三作品を集めた?真島ヒロがファンへ贈った共演

Mashima HERO’Sの書影。ハル、ナツ、シキの三人が並ぶ 漫画家・作者
『Mashima HERO’S』通常版書影/真島ヒロ、講談社。出典:https://www.kodansha.co.jp/comic/products/0000330353

『HERO’S』は、『RAVE』『FAIRY TAIL』『EDENS ZERO』の登場人物が、一緒に冒険する漫画です。
真島ヒロは、応援し続けてくれたファンへの感謝を表したかったと、企画の意図を語っています。
以前から温めていた共演のアイデアが、2019年の『週刊少年マガジン』創刊60周年に実現しました。

Mashima HERO’Sの書影。ハル、ナツ、シキの三人が並ぶ
『Mashima HERO’S』通常版書影/真島ヒロ、講談社。 出典

シキたちが読者に知られた頃に、三作品を共演させたかった

真島は2020年の本人インタビューで、歴代作品を集める企画を、以前からぼんやりと考えていたと話しています。
当時の新作『EDENS ZERO』の人物が読者に浸透した頃に描けば、面白くなると考えていました。
そこへ担当編集者から、マガジン60周年の企画の提案がありました。
作者が温めていたアイデアと、雑誌の節目が合ったのです。

『HERO’S』は、2019年のマガジン46号から連載が始まりました。
当時の公式告知でも、ハル、ナツ、シキが共に冒険する作品として紹介されています。

2019年の真島ヒロ祭の告知。RAVE、FAIRY TAIL、EDENS ZEROの人物が集まる
2019年の『HERO’S』連載開始に合わせた公式告知/講談社。 出典

ハルたちが、他の作品の主人公と一緒に戦う

『RAVE』からはハルたち、『FAIRY TAIL』からはナツたち、『EDENS ZERO』からはシキたちが参加します。
出版社の作品紹介によると、三組は一つの島に集まり、想像を現実にする魔石オアシスを悪用する敵と戦います。
それぞれの物語で活躍していた人物が、共通の敵を前に力を合わせる作品です。

作者自身も、久しぶりにケツプリ団を描くのを楽しんだ

この共演には、長く作品を読んできたファンへの思いがありました。
真島は、ファンがいなければ『RAVE』も『FAIRY TAIL』も長く続かなかったと話しています。
『HERO’S』は、当時の『EDENS ZERO』の連載と並行して描いた、ファンに感謝を伝えるための企画でした。

真島自身も、久しぶりの人物を描くことを楽しんでいました。
同じ取材で、久しぶりに描いて楽しかった人物を聞かれ、ケツプリ団を挙げました。
少し変わったキャラクターが好きなのだと、自分の好みも振り返っています。

真島ヒロの2020年公開インタビュー掲載写真
真島ヒロ。2020年公開の本人インタビュー掲載写真。 出典

『Mashima HERO’S』として、一冊で読める

単行本の正式な書名は『Mashima HERO’S』です。
2020年に刊行され、通常版には第1話から第10話までを収めています。
通常版とは別に、付録の付いた特装版も刊行されました。

まとめ

『HERO’S』で真島は、ファンへの感謝を、ハル、ナツ、シキが一緒に冒険する漫画として表しました。
『RAVE』を読んできた人はハルたちの再登場を楽しめ、ナツやシキとの出会いも読めます。
長く読まれてきた三作品の人物を、一つの冒険に迎える記念の漫画です。

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