『銃夢』シリーズを初めて読むなら、『銃夢』→『銃夢 Last Order』→『銃夢火星戦記』→『銃夢機甲術戦記』の順がおすすめです。
2026年には第四のシリーズ『機甲術戦記』が始まりました。
同じガリィの物語でも、作品ごとに時代と舞台が変わります。
『Last Order』は初代の途中から分かれる続編で、『火星戦記』はガリィの幼少期と、その後のガリィを描く作品です。
発表された順番と、主人公が人生を歩んだ順番を分けると、各作品のつながりが分かりやすくなります。

初めて読むなら、四つのシリーズを発表順に
講談社のシリーズ紹介では、初代、第二、第三のシリーズに続く最新作として『機甲術戦記』を案内しています。
読む順番と、各作品が扱う話を並べると、次のようになります。
初代『銃夢』や『Last Order』には、巻の区切りが違う版があります。
同じ作品でも、版によって全巻数が違います。
買いそろえる際の版の違いは、出版社と巻数の整理でも確認できます。
『Last Order』は、初代の結末の後から始まるのか
『Last Order』は外伝ではなく、ガリィを主人公とする続編です。
ただ、初代の最後に描かれた結末の後を、そのまま描く作品ではありません。
木城ゆきとさんの公式作品紹介は、旧単行本9巻の途中から分岐すると説明しています。
ノヴァによってガリィがザレムで再生されるあたりから、新たな物語へ進みます。
ガリィは旧友のルウを求めて、宇宙都市イェールへ向かいます。

旧版9巻の結末を読み終えてから『Last Order』を開くと、話が戻ったように見えるのは、この分岐があるためです。
初代から続く人物たちを引き継ぎながら、ガリィの行く先を描き直しています。
描けなかった宇宙編を、漫画でもう一度描く
木城さんは2000年の新連載予告で、『Last Order』を始める経緯を説明しています。
1994年には、ガリィがザレム、イェールを経て宇宙へ行く構想がありました。
本人は、心身への大きな打撃で連載の長期続行が難しくなり、1995年に結末を描いたと振り返っています。
描けなかった宇宙編は、まずゲーム『銃夢〜火星の記憶』で形になりました。
その後、完全版の刊行が、漫画でも宇宙編を描く決意につながります。
元の9巻には結末があるため、10巻を足すだけでは宇宙編へ進めない。
『Last Order』では、宇宙編を描くために、元の結末とは違う方向へ物語を進めたのです。

当初はゲームの筋に沿って描く予定でしたが、新しい人物やテーマが加わることで変わっていきました。
木城さんは、かつての構想に、その時の自分が描きたいものを加えて再挑戦しています。
『火星戦記』は、過去だけを描く作品ではない
ガリィと陽子は、別々の主人公ではありません。
陽子はガリィの過去の名です。
『火星戦記』第1巻の紹介は、火星の戦災孤児・陽子と、戦いを経て自分のルーツを求め火星に降り立つガリィ、二つの時代を案内しています。
『銃夢』より前の話が出てくるからといって、シリーズを幼少期から読む順番に並べ替える必要はありません。

クズ鉄町で拾われた時、ガリィは自分の過去を覚えていませんでした。
続編を経て火星へ進むと、その過去が、陽子とエーリカという少女たちの生活として描かれます。
ガリィが求めるルーツと、幼い陽子がこれから経験することを、二つの時代から読む構成です。
2026年の『機甲術戦記』は、その先に加わった第四作
『銃夢機甲術戦記』は、2026年にコミックDAYSで始まり、同年8月に第1巻が刊行されました。
陽子とエーリカが、機甲術の世界へ歩を進めます。

初代では、記憶を失ったガリィが身体に残る格闘術を使いました。
『機甲術戦記』では、陽子がその格闘術と関わっていく時代へ進みます。
刊行されるシリーズが増えるほど、物語の時間も前に進む、という並びではないのです。
まとめ
初代から宇宙へ進んだあと、火星で育つ幼い陽子に出会う。
ガリィが次にどう生きるのかを追うことと、ガリィが何者だったのかを知ることが、同じシリーズを読み進める楽しみになっています。
まずは発表された順番で読み、続編が描く過去を、初代で出会ったガリィにつなげてみてください。


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