『クロノクルセイド』の原作漫画とテレビアニメは、ロゼットとクロノが迎える結末が異なります。
アニメでは二人が一緒に命を終えるのに対し、漫画ではロゼットが大人になるまで生きます。
同じ主人公を描いていても、二人に残された時間の描き方が違うのです。
漫画を描いたのは森山大輔さんで、テレビアニメを制作したのはGONZOです。
物語の違いと、映像化された当時の経緯を分けて見ていきましょう。

結末の違いは、ロゼットに残された時間にある
ロゼットはクロノと契約を結び、彼の強大な力を使う代わりに、自分の寿命を消耗します。
この契約が二人の関係に深く関わる点は、漫画とアニメに共通しています。
アニメの終盤では、ロゼットが残された命をクロノに託し、アイオーンとの最後の戦いに臨みます。
最終回では二人が共に最期を迎え、さらに、後年の街にアイオーンに似た男が現れます。
二人の死だけでなく、戦いが終わったはずの世界にも不穏な姿を残す結末です。
漫画でもロゼットは最後に命を落とします。
ロゼットは戦いの後も生き、大人の女性になります。
アニメと違い、アイオーンが復活したことを示す場面もありません。

アニメの放送と、原作の最終盤は重なっていた
テレビアニメは、2003年11月から2004年6月まで、全24話が放送されました。
一方、2004年5月発売の『ドラゴンエイジ』では、漫画の『クロノクルセイド』がクライマックスを迎える作品として紹介されています。
原作が遠い過去に完結してから、改めて全編を映像化したわけではありません。
漫画の最終第8巻が出たのは、アニメ放送終了後の2004年8月でした。
アニメを見終えてから漫画を読んだ人は、同じ二人が別の結末にたどり着くのを見ることになります。

漫画も終盤に入っていた時期に、アニメも放送されていました。
ただし、最終巻の発売が後だったことだけで、アニメの結末を変えた理由までは決められません。
単行本の発売日と、制作側が原作の先の展開を知った時期は別だからです。
森山大輔とアニメスタッフ、それぞれの担当
アニメでは、原作・森山大輔、監督・紅優、シリーズ構成・冨岡淳広と担当が分かれています。
原作漫画とアニメでは、物語を作る体制も異なります。

関連書籍『超解!クロノクルセイド』では、森山さんは原作・監修として名前が載っています。
アニメのスタッフ表とは別に、こうした書籍での仕事もあります。
まとめ
二つの結末では、ロゼットが誰と、どれだけの時間を過ごせるかが変わります。
出来事の違いを押さえると、同じ二人の関係が、漫画とアニメで違う余韻を残す理由も分かります。
コメント