望月ミネタロウがカブラペンに替えた理由。強い筆圧と線の太さ

眼鏡をかけ傘を持つ望月ミネタロウの写真 望月ミネタロウ
望月ミネタロウ/本人取材掲載写真。

望月ミネタロウさんがカブラペンを選んだのは、自分の強い筆圧に合うペン先が欲しかったからです。
最初に使っていたGペンでは、描いているうちに線が太くなりすぎる。
そこで、少し硬めのカブラペンへ替えたと話しています。
『バタアシ金魚』の頃の道具を尋ねられたときに明かした、アナログ制作時代の選択です。

Gペンで線が太くなりすぎた

『総特集 望月ミネタロウ』に収録された本人インタビューの公開抜粋では、望月さんは、最初はGペンで描いていたと振り返っています。
筆圧が強く、線がどんどん太くなるので、もう少し硬いペン先がよかった。
その変更後は、ずっとカブラペンを使ってきたという説明でした。

望月ミネタロウの写真を掲載したロングインタビューの扉ページ
『総特集 望月ミネタロウ』ロングインタビューの扉ページ/河出書房新社。 出典

カブラペンとは、どんなペン先か

カブラペンは、メーカーによってスプーンペンやサジペンとも呼ばれる、つけペンのペン先です。
例えば立川ピン製作所の製品説明では、T-600は均一な太めの線を描け、ペン先を寝かせると線の強弱も出せるとされています。
Gペンの説明では、太い線と細い線の変化をつけやすいことが特徴として挙げられています。

上に並べたのは、ペン先の形を比べるための製品例です。
このインタビューでは、望月さんが使ったメーカーや品番までは語られていません。
カブラペンならいつでも細い線になるという話ではなく、望月さんは、硬さと自分の筆圧の相性で選んでいました。

道具へのこだわりも変わっていった

同じ取材では、昔は筆ペンの発色にもこだわっていたと話しています。
むらなく黒く塗れた原稿を、一人で眺めてほれぼれしていた。
線だけでなく、黒をむらなく塗れるかどうかも、当時の道具選びで大事にしていたのです。

後年の望月さんは、使いやすい道具を選べばいいという考え方を説明しています。
2023年の取材時には、すでにフルデジタルで制作していました。
カブラペンの話は、その前のアナログ制作を振り返ったものです。

まとめ

望月さんのカブラペン選びは、強い筆圧と、引きたい線の太さを合わせるための工夫でした。
使ったペンの名前に加えて、なぜそのペンへ替えたのかを知ると、完成した漫画の手前にある、作者と道具の付き合いが具体的に見えてきます。

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