二作品を並行させた岡本倫――担当編集も混同した「おれ」と「ぼく」

極黒のブリュンヒルデ第1巻の書影。岡本倫、集英社。 岡本倫
『極黒のブリュンヒルデ』第1巻/岡本倫、集英社。

『極黒のブリュンヒルデ』と『君は淫らな僕の女王』は、同じ時期に立ち上がった作品です。
2014年の担当編集への取材で、西村新平さんは、二作品の主人公の一人称が「おれ」と「ぼく」で違い、自分でも混同したと振り返っています。
岡本倫さんは、自分で漫画を描く仕事と原作の仕事を並行させながら、違う主人公の話を作っていたのです。

漫画を描く連載と、原作を担当する作品

『極黒のブリュンヒルデ』は、岡本さんが漫画を描いた連載です。
一方、『君は淫らな僕の女王』は、原作を岡本さん、作画を横槍メンゴさんが担当しています。
岡本さんがコマ割りや台詞を示す下描きのネームを作り、横槍さんが絵を描く形です。

この原作の仕事は、岡本さんが整合性や最後のひねりを考えすぎる作り方を見直す経験にもなりました。

シリアスな展開の横で、別作品の筋書きが届く

西村さんは、一人称の違いに加え、二作品の雰囲気の違いも語っています。
『極黒のブリュンヒルデ』でシリアスな展開が続いているときに、西村さんのもとへ『君は淫らな僕の女王』の面白い筋書きが届く。
西村さんは、そうした岡本さんの振れ幅に驚き、楽しませられていたと語っています。

まとめ

西村さんが驚いたのは、同じ作者から届く話の振れ幅でした。
シリアスな展開と、別作品の面白い筋書きに接していた担当者の回想は、原作も含む岡本さんの仕事の幅を伝えています。

この記事もおすすめ

コメント

アクセス解析について
タイトルとURLをコピーしました