藤田和日郎の受賞歴は?『うしおととら』と二つの賞

机に向かい、ペンを持って話す藤田和日郎 漫画家・作者
藤田和日郎/2019年の取材写真。撮影:相澤宏諒。

藤田和日郎さんの代表的な受賞歴には、『うしおととら』による第37回小学館漫画賞・少年部門と、1997年の星雲賞・コミック部門があります。
小学館漫画賞の少年部門と、SFファンが選ぶ星雲賞。
同じ作品が、異なる場で選ばれています。

机に向かい、ペンを持って話す藤田和日郎
藤田和日郎/2019年の本人取材。撮影:相澤宏諒。 出典

二つの賞を受けたのは『うしおととら』

賞 部門 対象作品
第37回小学館漫画賞 少年部門 うしおととら
1997年 星雲賞 コミック部門 うしおととら

小学館の受賞作一覧と、星雲賞の公式リストに、作品名と藤田さんの名前が載っています。
『からくりサーカス』などを含む作者の経歴の中でも、この二つは初連載の『うしおととら』が受けた賞です。
デビュー短編から連載へ進むまでの経緯は、漫画家になるまでの記事で紹介しています。

うしおととら 第1話 序章の扉。うしおととらが描かれている
『うしおととら』第1話「序章 うしおとらとであうの縁」の扉/藤田和日郎、小学館。 出典

『うしおととら』は、獣の槍を手にした少年と、封印から解放された妖怪が、力を合わせて戦う伝奇漫画です。
小学館の作品紹介によると、連載は1990年から1996年まで。
小学館漫画賞は連載中、星雲賞は完結の翌年という順になります。

審査委員会が選ぶ賞と、SF大会の参加者が選ぶ賞

二つの賞は、作品を選ぶ仕組みも違います。
現在の小学館漫画賞の選考方法では、漫画家や評論家、編集者、書店関係者、一般読者などから推薦を受け、候補を絞り、最終審査委員会で受賞作を決めます。

一方、星雲賞の規定では、日本SF大会の参加者が投票して選びます。
小説だけでなく、漫画を選ぶコミック部門もあります。
星雲賞は、SFとその周辺のジャンルを扱う賞です。

うしおととら。潮ととらの周囲に妖怪たちが集まる原作の場面。
『うしおととら』。潮ととらの周囲に集まる妖怪たち/藤田和日郎、小学館。 出典

作品の終盤をどう作ったのかは、大団円に向けた藤田さんの準備でも読めます。

まとめ

『うしおととら』の受賞は、連載中の小学館漫画賞から、完結後の星雲賞へ続いています。
漫画の賞とSFファンの投票という、異なる評価の場に作品名が残りました。
藤田さんの経歴を受賞歴からたどるなら、この初連載作が大きな接点になります。

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