冨樫義博さんの絵をまとめて見たいとき、候補になるのが『幽☆遊☆白書画集』と「冨樫義博展 -PUZZLE-」の公式図録です。
『幽遊白書』のカラーイラストを楽しみたいなら画集、三つの代表作の原画や展示の解説に触れたいなら図録、と収録範囲で分けると選びやすくなります。
どちらも、絵のほかに文章が読める本です。
画集には冨樫さん自身のイラスト解説があり、図録には展示で紹介されたテキストや、本人のメモに基づく念能力の解説も収められています。
二冊の違いを先に確認
『幽遊白書画集』は2005年刊行のA4判・96ページ。
公式図録は、2022年に始まった冨樫義博展の内容を収めたA4横判・176ページの本です。
ページ数の違いだけでなく、一作品のイラストを集めた本か、三作品にまたがる展覧会の図録か、という違いがあります。
『幽遊白書画集』は、カラーイラストを本人の解説と楽しむ本
『幽☆遊☆白書画集』には、連載当時のカラーイラストに加え、完全版のために描かれたカラーイラストや、刊行当時の未発表イラストが収録されています。
表紙カバーも描き下ろしです。
連載は1994年に終わっていますが、完全版に合わせて新たに描かれた絵も、この本の対象になっています。
連載中に親しんだ絵と、年月を経て描かれた人物たちを、一冊の中で見られる構成です。
もう一つの特徴は、すべてのイラストに冨樫さんの解説が付いていること。
好きな人物の絵を眺めるだけでなく、その絵について作者が何を話しているのかも読めます。
漫画本編を読み終えた後で、絵を描いた人の言葉にも触れたい方には、ここが気になるところでしょう。
書店で本を探す際のISBNは「9784088737331」です。
人物や物語を整理した『霊界紳士録』とは別の本なので、書名まで確認すると区別できます。
『PUZZLE』公式図録は、原画と制作資料を三作品にわたって見る本
図録が扱うのは、『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』の三作品です。
公式の商品案内では、展覧会に並んだ原画から、この本のためにスキャンしたイラストを多数収録したと説明されています。

公式に公開された見開きでは、漫画の原稿をページごとに配置し、余白や書き込みも含めて見せています。
物語を追っているときには見過ごしがちな、コマの配置や余白の書き込みにも目を向けられます。
さらに、会場で掲示された文章、著名人からのメッセージ、展覧会で公開された描き下ろしカラーイラストも収録されています。
『HUNTER×HUNTER』の念能力を扱う解説は、冨樫さんのメモに基づくものです。
絵と合わせて、作品の設定や制作についても知りたい場合に関心が向く内容でしょう。
ただし、展示されたすべての原画・展示品が載っているわけではありません。
公式案内にも、その点は明記されています。
会場全体の完全な再現ではなく、展示から選ばれた原画や資料を手元で見るための本です。
公式図録の通販は、現在は販売終了
2026年9月21日に確認したところ、集英社ジャンプキャラクターズストアの図録ページは「販売終了」になっています。
同ページに残っている通販の案内は、2024年2月の販売分です。
ほかの書店や中古店の在庫は、それぞれの最新表示をご確認ください。
まとめ
好きな絵を、描いた本人の言葉と一緒に見返す。
好きな場面を、原画や設定の資料から眺め直す。
この二冊には、漫画の続きを読むのとは違う形で、知っている作品をもう一度楽しむ入口があります。
まずは『幽遊白書』のイラストを見たいのか、『HUNTER×HUNTER』や『レベルE』も含めて仕事をたどりたいのか。
自分が見たいものから選ぶと、画集と図録の違いがはっきりします。


コメント