2018年の『3×3EYES』連載30周年記念原画展では、カラー原画や漫画の原稿に加え、高田裕三さんが絵を描く姿まで公開されました。
作品の歴史をたどる展示と、作者が来場者の前で描き、質問に答える企画が、同じ会場にあったのです。
東京・西武池袋本店で、2018年1月12日から22日まで開催された原画展を振り返ります。
表紙や扉絵と、一話分の漫画原稿
会場には、単行本の表紙や裏表紙、扉絵を中心に、200点以上の原画が並びました。
展示は原作の展開に合わせた四つの部に分かれていました。
物語を思い出しながら、連載を重ねた絵の変化もたどれる構成です。

カラーの一枚絵だけではなく、雑誌に掲載された漫画の原稿も、一話分まとめて展示されました。
会期前半は第1話、後半は最終話という入れ替えがありました。

高田さんの作業机を再現したコーナーや、ゲーム、キャラクターグッズの展示も用意されました。
漫画の原稿から、その漫画を描く場所、作品から生まれた品々へと、関心を広げられる会場でした。
高田裕三が提案した、来場者の前で描く企画
会場の特設アトリエでは、高田さんが原稿を描く執筆ライブも行われました。
この企画は、会場での本人インタビューによると、高田さん自身が提案したものです。
見てもらう機会を生かして、絵を描きながら来場者とも話そうと考えていました。

来場者は、目の前の高田さんに質問したり、作品の感想を伝えたりできました。
本人が受けた質問には、絵の描き方についてのものが多かったそうです。
高田さんの描き方に興味を持った来場者が、本人に尋ねられる時間でもありました。
カラー原画の色について、本人が語ったこと
原画展では、パイ役の声優・林原めぐみさんとのトークも開催されました。
二人の話は、アニメ化の思い出から、漫画を描く仕事へと進みます。

高田さんは、当日のトークで、完成間近の絵に絵の具を落とし、下書きから描き直した経験を話しました。
当時はデジタルで描く機会も増えていましたが、見る環境によって色合いが変わることに難しさを感じていました。
表紙などに盛り込みたいと語ったのは、「祝祭感」です。
2018年のこの時点では、アナログの方が満足できる絵を描けると説明しています。
鮮やかな表紙の色には、そうした作業と仕上がりへの思いがありました。
林原さんとの作品を通じた仕事の縁も、原画展で本人たちが語っています。
展示イラストをまとめた公式アートブック
原画展では、『3×3EYES原画展 OFFICIAL ART BOOK』も販売されました。
A4判・84ページの本で、展示イラストなどが収録されています。
ほかにも、第1話の複製原稿や、表紙を使ったポストカードなどが用意されていました。

まとめ
2018年の原画展には、完成した絵と、絵を描いている高田さんの両方がありました。
原画を眺めた後に、描く人へ作業を尋ねられる。
『3×3EYES』の絵を楽しむことが、作者の制作の話へ興味を広げる機会にもなったのです。


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