高田裕三と林原めぐみの関係は?パイ・ヌクヌク・紅葉をつないだ仕事の縁

マイクを手に話す高田裕三(左)と林原めぐみ(右) 漫画家・作者
2018年の原画展トークイベント。 出典

林原めぐみは、高田裕三の『3×3EYES』でパイ、『万能文化猫娘』でヌクヌク、『BLUE SEED』で紅葉を演じてきました。
二人の接点は、複数の作品で続いた原作者と声優としての仕事です。
原画展では、高田が林原を、友人のような関係であり、仕事を任せられる人だと語りました。

パイだけではない、三作品のヒロイン

OVA『3×3EYES』は、1991年と1995年に二つのシリーズが作られました。
両シリーズで林原がパイを演じています。
高田は原作者であり、第2シリーズには脚本でも参加しました。

高田裕三の3×3EYES第1巻の表紙
原作漫画『3×3EYES』第1巻・高田裕三/講談社。 出典

『万能文化猫娘』では、猫の脳を持つアンドロボット、ヌクヌクを演じました。
『BLUE SEED』では、荒神との戦いに関わる藤宮紅葉役です。
作品が変わっても、林原は高田が描いたヒロインを演じてきました。

作品 林原めぐみの担当役 確認できるアニメ
『3×3EYES』 パイ/三只眼 1991年・1995年のOVA
『万能文化猫娘』 夏目温子(ヌクヌク) 1998年のTVシリーズ
『BLUE SEED』 藤宮紅葉 1994〜1995年のTVシリーズ

『BLUE SEED』ではエンディング曲「Touch and Go !!」も林原が歌いました。
TV版『万能文化猫娘』では、オープニングとエンディングの両方を担当しています。
高田が原作を手がけたアニメには、林原の声と歌の両方が加わっています。

ラジオで会うと、三つの役が頭に浮かんだ

多くの作品に出演していても、林原が高田に直接会う機会は多くなかったそうです。
高田がラジオ『東京ブギーナイト』にゲスト出演した際、林原はその緊張を2016年の本人ブログで振り返りました。
原作者を前にして、パイ、ヌクヌク、紅葉のうち、自分は誰なのかという気持ちになったのです。

高田は、描く時には八雲にも三只眼にもなりきると話しました。
林原は、そうなるとベナレスや鬼眼王にもなるのだと考え、作品のすべての人物を描く原作者の姿を感じ取っています。
自分が演じたヒロインの作者に会った喜びの中で、その作者は敵にも主人公にもなる人なのだと、改めて気づいた場面です。

高田が敵の立場にも入り込んで描く方法は、本人の対談でも語られています。
林原の回想には、その描き方を、ヒロインを演じた人が聞いた時の驚きが残っています。

原画展で語った信頼と、カラー画の苦労

2018年1月の連載30周年記念原画展では、高田と林原がトークイベントに登場しました。
林原は音声ガイドも担当し、久しぶりにパイを演じた喜びと、また演じたいという思いを語っています。
高田は会場での本人インタビューで、当時のキングレコードの大月プロデューサーと、自分や林原の仕事の相性が良かったのではないかと振り返っています。
林原については、友人のような関係であると同時に、仕事を任せられる頼もしい存在だと説明しました。

マイクを手に話す高田裕三(左)と林原めぐみ(右)
2018年の原画展トークイベント。左が高田裕三、右が林原めぐみ。 出典

二人の話は、アニメ化の思い出だけでなく、高田の描く仕事にも及びました。
林原は原画展後のブログで、高田のペン入れとカラー作業の違いを伝えています。
高田は、ペン入れなら人と話しながらでもできるものの、カラーでは複数の作業を同時に考えるため、話ができないと説明しました。
完成間近の絵に黒いインクを落とし、下書きから描き直したこともあるそうです。

2018年の原画展で、来場者の前の机で原稿を描く高田裕三
2018年の原画展で、来場者の前で原稿を描く高田裕三。 出典

その話を聞いた林原は、パイや三只眼の衣装、色の選び方を改めて見直したくなったと書いています。
長く声を演じた人物の絵も、原作者が描く時の話を聞くと、また違って見えてくるのです。

まとめ

高田は林原を、仕事を任せられる人として語りました。
林原は原作者の作画の話を聞き、長く演じたパイの絵を見直そうとしています。
役を通じて続いた二人の接点は、原画展では、描く仕事と演じる仕事をファンに伝える場にもなっていたのです。

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