『聲の形』『不滅のあなたへ』を描いた大今良時は、小学生の頃、高田裕三の『3×3EYES』に夢中になっていました。
惹かれたのは、物語を全部理解するより先に目に入ってきた線と、登場人物たちです。
大今は高田の人物を模写する専用のノートまで作り、絵を描き続けていました。
小学4年生には、物語より先に線が輝いた
大今が初めて夢中になった漫画として挙げたのは、小学4年生の時に雑誌で読んだ『3×3EYES』です。
大今は2021年の本人インタビューで、絵を見た時に線が輝いて見え、単行本も集めたと振り返っています。
ストーリーを理解するには時間がかかったものの、絵と人物は好きでした。

大今の家には、兄が読んでいた少年誌や青年誌があり、幼い頃から拾い読みをしていました。
特に好きだったのは、ヤングジャンプやヤングマガジンの絵柄と雰囲気です。
そうした漫画に触れていた大今が、『3×3EYES』では、作者の線に強く心を引かれたのです。
八雲に恋をし、パイのかっこよさにも惹かれた
大今は、当時の自分が八雲に恋をしていたとも話しています。
パイもかっこよく、二人の間へは入れないと早々に諦めたそうです。

大今は幼稚園の頃から絵を描いていました。
『3×3EYES』に夢中になると、「高田裕三ノート」を作り、高田の人物ばかりを模写しました。
当時の気持ちは、とにかく絵が上手になりたいというものでした。
模写する読者から、作品を描く側へ
大今は後に『マルドゥック・スクランブル』の漫画化や、『聲の形』『不滅のあなたへ』を手がけました。
その作者が、自分の絵を磨こうとした頃の手元にあったのが、高田の人物を描き写すノートです。
まとめ
大今が高田裕三から受けた影響として、本人の話からはっきり分かるのは、絵と登場人物に惹かれ、模写を重ねたことです。
高田の漫画は、大今にとって読むだけで終わらず、自分でも絵を描きたくなる作品でした。
『聲の形』や『不滅のあなたへ』の作者にも、誰かの漫画に夢中になって手を動かした時代があったのです。




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