徳弘正也さんの漫画『ジャングルの王者ターちゃん』を原作としたテレビアニメは、1993~1994年に全50話が放送されました。
ターちゃんの声を演じたのは、俳優の岸谷五朗さんです。
漫画の連載からアニメ化までの歩みと、岸谷さんの出演について音響監督が語った話を紹介します。
漫画の連載は1988年から。1993年にテレビアニメ化
『ジャングルの王者ターちゃん』の連載は、1988年に『週刊少年ジャンプ』で始まりました。
集英社の徳弘正也さんの紹介も、ギャグと格闘を織り交ぜた作品として『ターちゃん』を挙げ、1993年のテレビアニメ化を経歴に記しています。
漫画には『ジャングルの王者ターちゃん』と『新ジャングルの王者ターちゃん』があります。
『新』は、同じターちゃんやヂェーンたちの物語が続くシリーズです。
徳弘さんにとっては、『シェイプアップ乱』などの初期作品に続く仕事でした。
後の1997年には、近未来SF『狂四郎2030』の連載を始めています。
『ターちゃん』のアニメ化は、学園ギャグから格闘、近未来SFへと広がる作品歴の途中にあります。
ターちゃん役は岸谷五朗。ヂェーン役はならはしみき
アニメの公式配信ページのキャスト・スタッフ欄では、原作を徳弘正也、監督を難波日登志、シリーズ構成を鳥海尽三としています。
主役のターちゃんは岸谷五朗さん、ヂェーンはならはしみきさん、エテ吉は山口勝平さんが演じています。

岸谷五朗の起用を提案した、音響監督・明田川進
音響監督を務めた明田川進さんは、自身のコラム「音物語」で、岸谷さんの起用を振り返っています。
明田川さんは劇団スーパー・エキセントリック・シアターの芝居が好きで、岸谷さんの面白さを以前から知っていました。
明田川さんが、ターちゃんをうまく演じてもらえるのではと候補に挙げ、出演につながったといいます。

声優に初めて挑戦する岸谷さんは、初回の収録に向けて役を作り込んでいたそうです。
収録を通して、絵の動きや表情に合わせ、共演者とその場で芝居を作ることの大切さに気づいた、と明田川さんは伝えています。
その後は絵に合わせてアドリブも入れていたといいます。
舞台俳優の岸谷さんが、アニメならではの演技をつかんでいく過程が残る話です。
アニメから原作を読むなら、『ターちゃん』から『新ターちゃん』へ
原作を読む順番は、『ジャングルの王者ターちゃん』から『新ジャングルの王者ターちゃん』へ進みます。
ジャンプコミックスDIGITALでは、旧シリーズが全7巻、『新』が全20巻です。
初期の短いギャグから、格闘の長い物語へと読み進められます。
旧シリーズと『新』の違いを先に確認すると、版による巻数の違いも含めて選びやすくなります。
声で覚えているターちゃんやヂェーンを、徳弘さんの描いた台詞や動きで楽しめる読み方です。
まとめ
明田川さんの回想を知ると、聞き慣れたターちゃんの声にも、俳優がアニメの演技をつかんでいった時間が見えてきます。
アニメで知った作品を原作で読むことは、その声で覚えた人物たちを、漫画の笑いや格闘からもう一度楽しむ入口にもなります。




コメント