徳弘正也さんが2026年の「マンガ家が選ぶ思い出の一話」で選んだのは、『ジャングルの王者ターちゃん』第4巻No.53「マッスルパワーの挑戦の巻」です。
徳弘さんは、この回のギャグと、担当編集者と一緒に喜んだ思い出を語っています。
必殺技が下ネタになる「マッスルパワーの挑戦」
冒頭で現れるのは、以前ターちゃんに敗れた男、マッスルパワーです。
マッスルパワーは、体を独楽のように回し、パンチやキックを繰り出す必殺技を披露します。
その名も「ローリングダイナマイトパンチキックスペシャル」です。

ところが、全体重を支える回転の軸は股間。
マッスルパワー自身が気持ちよくなってしまう、という下ネタが続きます。
大げさな必殺技が、そのまま馬鹿馬鹿しい笑いへつながっています。

初連載『シェイプアップ乱』も担当した茨木政彦
茨木政彦さんは、徳弘さんの初連載『シェイプアップ乱』も担当した編集者です。
後に『週刊少年ジャンプ』の編集長を務めた茨木さんは、2019年のインタビューで、1983年に連載が始まった当時を振り返っています。

茨木さんは、当時の編集部には、自分の手で作家を育てることを重視する空気があったと語っています。
『シェイプアップ乱』が始まった頃は、茨木さん自身も仕事の面白さを覚えた時期だったそうです。

『シェイプアップ乱』は、ボディービルで鍛えた女子高生・寿乱子を中心とする学園漫画です。
徳弘さんが初連載からどんな作品を描いてきたかをたどると、『ターちゃん』以前の作品も探せます。
7ページの一話を、担当の茨木さんと喜んだ
徳弘さんは、この回を『ターちゃん』がまだ7ページだった頃の話として紹介しています。
徳弘さんの回想によると、その回はジャンプのランキングで5位に入り、担当の茨木さんと喜んだそうです。
普段は10位以下だったとも振り返っており、この回への反応は作者にとってうれしい出来事だったことが伝わります。
順位について、徳弘さん自身は「思い出があったような」と、記憶をたどる言い方をしています。
集英社の「マンガ家が選ぶ思い出の一話」では、このコメントと原作の抜粋が公開されています。
『ターちゃん』は、その後『新ジャングルの王者ターちゃん』へ続き、格闘の長い物語も描かれていきます。
短いギャグの時代からの変化は、旧シリーズと『新』の違いを整理した記事で紹介しています。
まとめ
マッスルパワーの派手な必殺技は、そのまま下ネタの笑いにもなっています。
格闘とギャグが同居する『ターちゃん』の面白さを、作者の思い出を添えて味わえる一話です。


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