左之助の友人・宵太は阿片で命を落とした。
その阿片の製造に恵が関わっていたと知り、左之助は恵を「阿片女」と呼ぶ。
観柳のもとへ戻った恵を、剣心が助けに行こうとしても、左之助にはすぐに同意できない理由があった。
それでも左之助は剣心と観柳邸へ向かう。
友を失った怒りを抱えながら、左之助はなぜ恵を助ける側へ回れたのか。
左之助が救出をためらったのは、友を忘れられないから
恵は観柳のもとで阿片を作っていた。
観柳に利用されていた事情を聞いても、左之助にとって宵太が死んだ事実は変わらない。
左之助が最初に救出を拒むのは、単に剣心に反発したからではない。
恵を救うと言われても、左之助には友の死をすぐに脇へ置けない。
一方で、恵が観柳のもとへ戻ったのは、剣心たちと過ごす道場を観柳から脅されたためだった。
左之助が恵を憎む理由は消えないが、恵は今、観柳のもとへ戻っている。
剣心は、自分が恵を助けたい理由を左之助に話す。
剣心が見ていたのは、恵の罪だけではなかった
剣心は、恵が普段は気丈に振る舞いながら、ときに捨てられた子犬のような目をしていたと語る。
剣心には、恵が心を許せる家族や仲間を探しているように見えていた。
恵が自ら観柳のもとへ戻ったあとでも、剣心はその姿を忘れていない。

剣心は、恵を助ける理由として、その目を見たことだけで十分だと言う。
これは恵が阿片を作ったことへの弁護ではない。
剣心は恵がしたことを知ったうえで、観柳のもとにいる恵を見捨てられなかった。

左之助は、恵を助ける側へ回った
剣心の言葉を聞いた左之助は、恵の救出に加わる。
宵太の死は変わらないが、左之助は恵の命も見捨てなかった。
恵を救いに行ったことだけで、左之助が恵の過去をすべて許したとはいえない。
恵が観柳邸で自ら命を絶とうとしたとき、止めたのも左之助だった。
宵太の死は、恵を救っても取り戻せない。
観柳邸で左之助が守ったのは、今生きている恵の命だった。


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