七月鏡一さんと藤原芳秀さんは、『ジーザス』『闇のイージス』『暁のイージス』『JESUS砂塵航路』を一緒に作ったコンビです。
七月さんが原作、藤原さんが作画を担当しています。
殺し屋が教師になる『ジーザス』から、命を守る男の『イージス』へ、そして再びジーザスの続編へ。
『砂塵航路』には、『イージス』で出会った人物も登場します。

七月鏡一の初連載は『ジーザス』だった
七月さんは、1990年に少年サンデーの原作賞の入賞作でデビューし、1992年に藤原さんと『ジーザス』の連載を始めました。
七月さんは後年も、この漫画を自分の少年サンデー連載デビュー作として紹介しています。

主人公のジーザスは、元傭兵の殺し屋です。
ジーザスは組織から身を隠すため、高校教師として暮らすことになります。
教壇に立つ男のもう一つの顔が、裏社会の戦いへつながっていきます。
少年サンデーで連載され、単行本は全13巻にまとまりました。

七月さんの仕事は、その後、皆川亮二さんの『ARMS』への原案協力にも広がりました。
藤原さんとの仕事も続き、二人は青年誌の『イージス』シリーズを手がけています。
七月さんのデビューから『ARMS』までの経歴とは別に、藤原さんとの長い制作歴もあります。
『闇のイージス』では、主人公が「護り屋」に変わる
『闇のイージス』の主人公は、楯雁人です。
雁人は、依頼人の命を守るフリーランスのボディーガードで、「イージスの楯」と呼ばれています。
鋼鉄の右手を持ち、相手を殺さずに依頼人を守ります。
この作品はヤングサンデーで連載され、全26巻になりました。

殺し屋のジーザスと、殺さない護り屋の雁人。
七月さんと藤原さんは、裏社会を舞台に、仕事の違う主人公の物語を描いています。
『闇のイージス』は、『ジーザス』と世界観を共有する作品でもあります。
雁人の物語は、『暁のイージス』へ続きます。
『暁のイージス』は全6巻です。
家族と右手を奪ったテロリスト「蝶」との決戦に向け、雁人はその過去を追っていきます。

『闇のイージス』全26巻の後に、『暁のイージス』全6巻を読むと、雁人の物語を順にたどれます。
携帯コミックで、ジーザスの続編を作った
二人は、その後『JESUS砂塵航路』で、ジーザスを主人公にした漫画へ戻りました。
高校教師・藤沢真吾の顔を持つジーザスが、ある使命を帯びて藍東学園へ赴任する物語です。
担任の藤沢が普通の教師ではないと気づく、天才少女の綾木日奈が登場します。
七月さんは、2012年の本人メッセージで、『砂塵航路』を『JESUS』の正統な続編と説明しています。
前作の掲載誌は少年サンデーで、続編の掲載先は携帯コミックサイトの「モバMAN」でした。
七月さんがこの文章を書いた時点では、藤原さんの作画で3年近く続けていた作品でした。
単行本は全14巻で完結しています。

そのメッセージで七月さんは、少年サンデーでの初連載から20年目を迎えたことも振り返っています。
『ARMS』などの仕事を間に挟みながら、自身の初連載で組んだ藤原さんと、同じ主人公の続きを作っていたわけです。
続編には、『イージス』の人物も現れる
『砂塵航路』には、ジーザスだけでなく、『イージス』の人物も登場します。
たとえば第11巻の出版社紹介には、「イージスの楯」のパートナーである北神アナが、藍東学園へ転校してくることが記されています。
雁人と行動していた人物が、ジーザスの学校の物語にも加わります。
『ジーザス』と『イージス』は、それぞれ違う男を主人公にしながら、登場人物を通じてつながっています。
『イージス』を読んでから『砂塵航路』へ進むと、以前の漫画で知った人物との再会も楽しめます。
まとめ
『ジーザス』を読んだ後、その続編の『砂塵航路』へ進むこともできます。
間に『イージス』を読むと、北神アナを雁人のパートナーとして知ったうえで、ジーザスの学校での再登場を迎えられます。
続編を読む楽しみに、別の連載で知った人物との再会が加わる。
そこにも、七月さんと藤原さんの作品を続けて読む魅力があります。


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