日渡早紀さんの実家は本屋でした。
子どもの頃は、まだ袋やフィルムで包まれていない漫画も多く、読みたい本に手を伸ばせる環境だったといいます。
漫画だけでなく、小説、映画誌、科学誌などにも目を通していました。
日渡さんは2022年のインタビューで、読んだ内容を忘れていっても、好きだという感覚は鮮明に残ると語っています。
本人は、そうした乱読が自分の作品につながったと話しています。

漫画も科学誌も、読みたい部分へ手を伸ばした
日渡さんは、本屋という実家の環境をありがたかったと振り返っています。
漫画の単行本が袋に入っていなかったため、興味を引かれた本を、そのまま開けたからです。
日渡さんが挙げたのは、一般の雑誌や大衆誌、オカルト、アイドル誌、映画誌、科学誌まで、さまざまなジャンルです。
日渡さんは、それらの読みたい部分に目を通していたと説明しています。
面白そうなところに触れ、また別の本へ手を伸ばす。
日渡さんが語る本屋での時間には、その気軽さがあります。
星新一に圧倒され、手塚治虫を基盤として挙げる
2022年の取材では、これまで影響を受けた作品についても話しています。
日渡さんが挙げる小説に、星新一さんの『午後の恐竜』があります。
特に好きで、圧倒された一冊だと語っています。
「おーい でてこーい」に衝撃を受け、星さんの作品を夢中で読んだとも振り返りました。

漫画については、手塚治虫さんを、おそらく自分の基盤だろうと挙げています。
具体的な作品は『どろろ』『火の鳥』『ブラック・ジャック』です。

このほか、水野英子さんの『星のたてごと』『ハニー・ハニーのすてきな冒険』、大島弓子さん、萩尾望都さん、竹宮惠子さんなど、多くの名前が続きます。
横山光輝さんの『バビル2世』は宝物と呼び、車田正美さんの『聖闘士星矢』も忘れられない作品として挙げました。

影響を尋ねられた日渡さんが挙げる作品は、このように出版社もジャンルもさまざまです。
内容を忘れても、好きだった感覚は残る
日渡さんは、これだけ多くの本を読んだ話の中で、内容を忘れていくことを繰り返し口にしています。
忘れずにいるのは、好きだという感覚です。
日渡さんは、読みたい部分を読んで自分の中へ取り込み、残った好みが熟して、自分の作品が始まったのだと説明しました。
影響を受けた本についても、あらゆる作品が自分を形作ったと語っています。
一冊の筋や設定を覚えているかどうかとは別に、読んだときの好みが創作につながっていたのです。
まとめ
読みたいところを読み、好きだと感じたものが残っていく。
日渡さんの創作の背景には、たくさんの本に触れながら、自分の好みが育っていく時間がありました。


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