『漫画家本vol.8 西森博之本』は、2018年に小学館から刊行された、西森博之さんの作品と制作を扱う一冊です。
ロングインタビューやくらもちふさこさんとの対談に加え、仕事場の写真、ラフや設定資料、応募作品などが収録されています。
作品を読んだ後に、その漫画がどんな人たちや仕事から生まれたのかを知るための本です。

インタビュー、対談、作品論で作者を知る
小学館の刊行紹介では、特別対談の相手に、西森さん自身がくらもちふさこさんを指名したと説明されています。
『今日から俺は!!』などの作者が、少女漫画の作家と向き合う組み合わせも、本書の特徴です。
ロングインタビューの聞き手は飯田一史さんです。
ほかにも複数の執筆者による作品論が入り、作者の話と、作品への解説の両方を読める構成になっています。
『今日から俺は!!』のドラマで脚本・演出を担当した福田雄一さんの序文も収められています。
仕事場の写真から、ラフや設定資料まで
本書には仕事場の写真と、カラーイラストのギャラリーがあります。
小学館の案内は、『柊様は自分を探している。』のラフスケッチや設定資料も紹介しています。
完成した漫画の絵に加えて、制作に関わる資料にも触れられる本です。

収録されている資料を、種類で並べると次のようになります。
作品リストや年譜も、2018年の刊行時点までの歩みをたどる資料として収録されています。
春風邪三太や飯沼ゆうきも参加している
春風邪三太さんのエッセイ・イラストも本書に入っています。
春風邪さんは西森さんの元アシスタントで、『スピンナウト』を共作した漫画家でもあります。

飯沼ゆうきさんも、エッセイ・イラストで本書に参加しています。
『何もないけど空は青い』では、西森さんがネーム原作、飯沼さんが作画を担当しました。
二人が組むことになった経緯は、西森博之と飯沼ゆうきの共同制作の記事でも紹介しています。

応募した漫画と、この本のための描き下ろしも読める
コミックグランプリへの応募作品『私立軽白中学サッカー部』も収録されています。
さらに、本書のために描かれた『シーモンキーって知ってるかい?』も入っています。
作者についての文章や制作資料をたどるだけでなく、漫画そのものを読む楽しみもある一冊です。
まとめ
『西森博之本』には、作者本人の話、関係者の文章、制作資料、漫画が一緒に入っています。
小学館が掲げる、漫画と漫画家の両方を扱うという本の特徴は、この組み合わせに表れています。
西森さんが作品をどう語るのか、一緒に仕事をした人はどう語るのか。
好きな作品から作者へ興味が広がったとき、それぞれの側から近づける本です。


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