『BASARA』のコミックス版は全27巻、小学館文庫版は全16巻です。
文庫版が完結した2002年、田村由美さんは、漫画本編は同じでも、カバーや読み物、番外編の収録に違いがあると説明しています。
巻数だけでは分からない違いを、本人の回答から見ていきます。

本編は同じでも、読み物と収録内容が違う
2002年の公式インタビューで、田村さんが説明した二つの紙の版の違いは、次のようなものでした。
コミックス版から文庫版へ移る際には、漫画本編を残しながら、その周りに収める文章や短編を組み替えていたのです。
文庫のカバーは、全巻描き下ろし

田村さんは、文庫版のカバーを全て新しく描いたと話しています。
その作業は、懐かしく楽しいものだったそうです。
第1巻も、コミックスと文庫では別の絵で、同じ物語にもう一度出会う形になっています。
文庫で「たむたむたいむ」などの作者の読み物が原則として抜かれている一方、巻末にはいろいろな方のエッセイが入ります。
コミックスに収録されていた作者の読み物とは別に、さまざまな人の文章が加わっているのも文庫版の特徴です。
見逃した読者のためにも、『SARADA』を収録

『SARADA』は、コミックスに間に合わず収録できなかった16ページの短編です。
田村さんによると、もともとはバサラボックスに入っていました。
それを見逃したという声がたくさんあり、文庫の最終巻である第16巻に収録したと説明しています。
コミックスを全巻読んだ人にも、まだ読んでいない短編があるかもしれません。
文庫第16巻は、バサラボックスを見逃した人が『SARADA』を読める一冊にもなっていました。
まとめ
田村さんは、文庫の巻末エッセイを読むだけでも、かなり面白いと思うと薦めています。
文庫版には、本編を読み返すことに加え、新しいカバーや『SARADA』、ほかの人の文章に出会う楽しみもありました。
コミックス版で作者の読み物も楽しみたい人と、描き下ろしカバーや『SARADA』に触れたい人では、選ぶ版が違ってくるでしょう。
本編が同じだからこそ、読み終えたあとにも楽しめるものの違いが、もう一度『BASARA』を手に取る理由になります。
『BASARA』の後に田村さんが別のサバイバルへ向かった経緯は、『BASARA』から『7SEEDS』への記事で紹介しています。


コメント