『無限の住人~幕末ノ章~』の漫画を描くのは、陶延リュウ(すえのぶ・りゅう)さんです。
本編を描いた沙村広明さんは、この続編では「協力」として参加しています。
アフタヌーンの公式作品紹介には、原案・滝川廉治さん、漫画・陶延リュウさん、協力・沙村広明さんと記されています。
万次が登場する本には、本編の漫画、公式続編、小説版があります。
それぞれ、誰が物語や絵を担当しているのかを見ていきます。

本編・『幕末ノ章』・小説の担当者
本編の『無限の住人』は、沙村さんが描いた漫画です。
不死身の侍・万次と、復讐を目指す浅野凜の旅を描き、2012年末に連載を終えました。

沙村さんが万次の物語を作るまでには、病院の漫画を持ち込み、時代劇を勧められた経緯もありました。
その本編から続く万次の物語が、『幕末ノ章』です。
『幕末ノ章』は、万次を別の作者が描く公式続編
『幕末ノ章』は、逸刀流との戦いから八十年余り後を舞台にしています。
万次が坂本龍馬と出会い、京都で新選組と向き合う物語です。
陶延さんが漫画を描き、滝川さんが原案、沙村さんが協力として名前を連ねています。
滝川さんは、第1巻の書誌や表紙では「原作」、現行の公式作品紹介では「原案」と表記されています。
本編の作者が自分で漫画の続きを描くという形ではなく、別の漫画家が万次の新しい物語を描いているのです。
『幕末ノ章』第1巻は2019年に刊行されました。
本編が終わった後に始まった公式続編として、作品を選ぶときにも区別できます。
小説『刃獣異聞』は、大迫純一が文章を書く
『無限の住人 刃獣異聞』の書誌では、著者は大迫純一さん、原作・イラストは沙村広明さんです。
沙村さんの作品をもとに、大迫さんが小説を執筆した一冊です。
物語には、万次と凜に加え、イヌガミと呼ばれる謎の敵が登場します。
万次と凜を中心に、正体の分からない怪物との戦いを描く小説です。

2008年にKCノベルスで刊行され、2013年に講談社ラノベ文庫になりました。
小説が最初に刊行されたのは、本編がまだ続いていた時期です。
沙村さんは、続編の『幕末ノ章』では協力、小説の『刃獣異聞』では原作・イラストと記されています。
沙村さんの名前が付く関連作でも、本人の役割の表記は異なります。
まとめ
万次という同じ人物の物語でも、漫画を描く作者や、小説を書く作者は作品によって変わります。
沙村さんの本編を出発点に、陶延さんの漫画や大迫さんの小説へ読み進めると、別の作り手が描く万次にも出会えます。
作品名と一緒に担当者を見ることは、次に読む一冊が、誰によるどんな『無限の住人』なのかを知る手がかりになります。


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