アニメ『GS美神』で、椎名高志は原作者としてクレジットされています。
本人の回想では、声優のキャスティング会議にも参加していました。
美神令子を演じた鶴ひろみは、椎名が『ペリーヌ物語』の頃から好きだった声優です。
自分の漫画がアニメになる喜びには、その声で美神を演じてもらえる喜びも重なっていました。
候補の中に、好きだった声優の名前があった
椎名は2017年の本人ブログで、『GS美神』のキャスティングを振り返っています。
制作側が挙げた候補に鶴の名前を見つけ、思わずガッツポーズをしたといいます。
自分が心血を注いで作った美神を、好きだった声優に演じてもらえることが嬉しかったのです。

椎名は『ペリーヌ物語』を見た後も、いろいろな番組で鶴の声を聞いていました。
その声と芝居が力強くなっていく様子に惹かれ、自分もいつか業界で仕事をして会えるだろうか、と思っていたそうです。
アニメ化をきっかけに、見ていた側の椎名と、演じていた鶴が、同じ作品に関わることになりました。
椎名が喜んだ、美神の悪さと愛嬌
美神は、除霊の腕も料金も超一流の商売人です。
椎名は鶴に、演じた役への憧れだけでなく、本人のファンなのだと伝えました。
美神の遠慮のない物言いを、楽しんで演じてほしいという思いも話したそうです。
そして実際に鶴が演じた美神を、あくどさの中にも愛嬌があり、原作以上に魅力的になったと振り返っています。

後に鶴が『絶対可憐チルドレン』へゲスト出演した際には、美神に強い思い入れがあることも直接聞けたといいます。
椎名はその言葉を聞き、漫画の仕事をしていてよかったと感じたそうです。
美神の性格そのものをどう作ったかは、人物作りについて語った対談でも読めます。
原作、脚本、演出はそれぞれ別の仕事
テレビアニメは、1993年4月から1994年3月まで全45話が放送されました。
制作クレジットでは原作が椎名高志、シリーズ構成が松井亜弥、シリーズディレクターが梅澤淳稔、キャラクターデザインが青山充となっています。

まとめ
椎名は、画面の向こうで見ていた憧れの声優に、自分の描いた美神を演じてもらいました。
さらに椎名は、鶴がその役を大切に思ってくれていたことまで聞けました。
椎名が漫画の仕事をしていてよかったと語ったのは、そんな経験でした。
原作者と声優が、美神を通じて一緒に仕事をした嬉しさが、この回想には残っています。


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