真島ヒロは、初連載『RAVE』の頃から、特定の地域に偏らない多国籍な世界を意識していました。
その後、『FAIRY TAIL』が海外で人気を集め、各国を訪れた経験から、『EDENS ZERO』では海外の読者をさらに意識するようになったと語っています。
『RAVE』の頃から、多国籍な世界を考えていた
『RAVE』は、1999年に始まった真島の初連載です。
真島は2021年の本人インタビューで、初めての作品をアニメにしてほしかったため、地域を限定しない多国籍な人物を出そうと考えていたと振り返っています。
アメリカやヨーロッパだけに偏らず、アフリカなど別の地域の要素も取り入れる。
真島は、そのような人物たちなら海外でも受け入れられやすく、アニメ化にもつながるかもしれないと考えていました。
この時の考えは、『FAIRY TAIL』や『EDENS ZERO』にも引き継いでいると答えています。
主人公ハルの名前にも、国を限定しない感覚があります。
漢字にせず、日本人にも外国人にも聞こえるカタカナ名にしたという説明です。

『FAIRY TAIL』の反響を、言葉と訪問で感じた
『FAIRY TAIL』では、海外の読者の反響が、言葉になって直接届いていました。
2020年の本人取材で、真島は英語やフランス語のメッセージが多く、中には日本語を勉強して書いてくれる人もいると話しました。
届いた言葉を、できるだけ読もうとしていたといいます。

真島は、海外での人気を聞き、いろいろな国を訪れた経験も語っています。
その経験から、これからの漫画は海外も意識するべきだと感じたという説明です。
2017年には、ニューヨークのジャパン・ソサエティーのイベントで、作品や人物、連載の終わりについて質問を受けています。
その場での発言では、ニューヨークを訪れるのは3回目だと話し、もっと英語を勉強したいとも語りました。
真島は、ニューヨークでも作品についての質問に答え、読者と交流していました。

『EDENS ZERO』では、海外をさらに意識した
真島は2020年の取材で、『EDENS ZERO』から海外の読者をかなり意識していると明言しています。
『EDENS ZERO』は、宇宙を旅するバトルアクションです。
真島は同じ取材で、舞台を宇宙へ移しても自分らしさを保ち、バトルアクションという作風は変えずに描こうと説明しています。
海外を意識することを語る一方で、自分の漫画を好きで読んでくれる人が、次の作品でも楽しめることを大切にしていました。

では、なぜ『FAIRY TAIL』は海外で支持されたのでしょうか。
真島自身も分析したものの、はっきりした結論は出ていないと答えています。
人物の熱さ、恋愛の要素、強い女性たちなどを可能性として挙げていますが、本人が確定した理由として説明しているわけではありません。
三つの連載で変わった物語の準備については、作品ごとの作り方で紹介しています。
海外へ行けない時にも、読者に会う方法を探した
世界の読者との関係は、作品の中だけでなく、交流の仕方にも表れています。
2020年、予定していた海外でのサイン会が、新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
真島は、その代わりに読者のために何かできないかと考え、オンラインサイン会を提案します。
担当編集者が語った準備の経緯によると、編集部は海外の出版社ともつながる国際ライツ事業部に相談しました。
同じ頃、その部署にも、海外のファンに向けてサイン会を開けないかという声が届いていたといいます。

10月17日に開かれたオンラインサイン会には、日本に加えて、アメリカ、カナダ、中国、フランス、イタリアなどのファンが参加しました。
真島は一人ひとりのリクエストに応じ、色紙にイラストを描きます。
この時、本人はSNSの反響も半分ほどが海外のファンからだと語り、感動を直接表現してくれることを喜んでいました。
まとめ
真島は、各国を訪れて海外の読者をさらに意識するようになっても、次作で自分らしいバトルアクションを保とうとしていました。
海外での反響を次の作品への意欲につなげながら、これまでの読者が好きな漫画も描き続けたい。
世界の読者へ向かう歩みには、作品を変えていく楽しさと、読者が愛した持ち味を大切にする考えが、共に表れています。


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