『なるたる』新装版と旧版の違い|全8巻・A5判・新しいカバー

青空と海岸線を背景にシイナとホシ丸が触れ合う『新装版 なるたる』第1巻の表紙。 漫画家・作者
『新装版 なるたる』第1巻/鬼頭莫宏、講談社。

『なるたる』の新装版は、旧版全12巻を全8巻にまとめた、A5判のコミックスです。
2017年に刊行され、鬼頭莫宏さんがカバーを描き下ろしました。
紙の本で比べると、冊数だけでなく、本の大きさと表紙の絵が変わっています。

全12巻から全8巻へ。一冊に入る範囲が違う

旧版はアフタヌーンKCの全12巻、新装版はKCデラックスの全8巻です。
講談社の書誌では、旧版第12巻の初出は『アフタヌーン』2003年7〜12月号、新装版第8巻は同年3〜12月号になっています。
新装版の最終巻は、旧版の最終巻より前の部分から収録しています。

旧版と新装版では、同じ巻番号が同じ話の範囲を指すとは限りません。
旧版を途中まで持っていて、新装版で続きを読みたい場合は、巻数だけで選ばず、最後に読んだ話を確かめてから選ぶ必要があります。

B6判からA5判へ。ページを大きく読める

紙の旧版はB6判、新装版はA5判です。
紙の本で絵や背景を大きく眺めたい方は、新装版が候補になります。
一冊のページ数も変わり、旧版第1巻は220ページ、新装版第1巻は312ページです。

新装版は、少ない冊数にまとめ、一冊に収録するページ数を増やした形です。
小さなコミックスに慣れている方は、絵を大きく見たいか、持ちやすさを重視するかで考えると選びやすいでしょう。

第1巻は、同じ二人を描き直した表紙

講談社の新装版第1巻の紹介は、カバーが描き下ろしであることを明記しています。
旧版の第1巻も、新装版の第1巻も、シイナとホシ丸が手を合わせるように触れ合う姿です。
シイナの服装や二人のポーズには共通点がありますが、顔の描き方や背景が変わりました。

旧版では家々や港が近くに描かれ、新装版では海岸線を遠くまで見渡せる背景になっています。
物語の入口にいる二人を、旧版とは異なる絵で見直せる表紙です。

カバーの描き下ろしは確認できますが、本編の細かな加筆・修正や追加漫画の有無は、出版社の書誌だけでは確認できません。
追加の物語を目当てに選ぶ場合は、この点を分けて考える必要があります。

まとめ

初めて読む方にとって、新装版は大きな判型で物語をたどれる選択肢です。
旧版を知る方には、シイナとホシ丸の見慣れた姿を、後年の鬼頭さんの絵で見直せる楽しみもあります。
どの大きさで物語を読みたいかに加え、この二人をどちらの絵で手元に置きたいかも、版を選ぶ手がかりになります。

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