和月伸宏さんの妻は、小説家・脚本家の黒碕薫さんです。
『武装錬金』から和月さんの作品にストーリー協力として加わり、『るろうに剣心・北海道編』にも名前が載っています。
二人が語った仕事ぶりをたどると、黒碕さんが何をしているのかが見えてきます。
黒碕薫は小説や脚本も書く作家
黒碕さんは、国際交流基金に寄せた文章で、和月さんを自分の夫だと紹介しています。
同基金のプロフィールによると、黒碕さんは1994年に小説『天使たちの惑星』でデビューし、アニメやゲームの脚本も手がけてきました。
2014年には、子ども時代を過ごしたブラジルで、『るろうに剣心』の漫画作りについて講演しました。
黒碕さんは本人の寄稿で、講演に『第零幕』のネームを持参し、資料のスライドを120枚用意したと書いています。

リオデジャネイロの日本人学校では、漫画の下書きが完成原稿になっていく過程を子どもたちに見せました。

集英社の書誌には、2012年刊の小説『るろうに剣心―銀幕草紙変―』で、和月さんが原作、黒碕さんが著者と記されています。
和月さんの漫画を原作に、黒碕さんが小説という別の形で物語を書いた一冊です。
漫画のストーリー協力は『武装錬金』から
黒碕さんが和月作品のストーリー協力を始めたのは『武装錬金』からです。
2023年の和月さんとの対談で、黒碕さんは当時の話し合いを振り返っています。
『エンバーミング』でもストーリーに協力し、『北海道編』の集英社公式ページにも「ストーリー協力:黒碕薫」と明記されています。
具体的な仕事について、和月さんは2016年のインタビューで、まず自分が話を考え、分からないことや調べてほしいことを黒碕さんに頼むと説明しました。
小説家として資料を調べる黒碕さんの仕事から、『北海道編』の着想につながるものも見つかったと話しています。
和月さんは、黒碕さんから厳しい意見をもらうこともあり、創作のパートナーとして頼りにしているとも語りました。

二人の話し合いはどう変わった?
2023年の対談で黒碕さんは、『武装錬金』のころは和月さんの考えをつかむために、二人で何度も話し合い、時間をかけていたと振り返りました。
和月さんも、当時は時間と労力がかかったと応じています。
その後は一緒に仕事を重ね、黒碕さんは和月さんが好む案や選ばない案を見通せるようになったと話しました。
和月さんによると、少年漫画として大切にしたい範囲から話が外れないよう、二人ですり合わせてきたそうです。
2023年の時点では、最初のころほど打ち合わせに時間がかからなくなっていました。
まとめ
黒碕薫さんは和月伸宏さんの妻であり、小説や脚本を自分でも書く作家です。
『武装錬金』からストーリー協力を続け、和月さんは黒碕さんの調査力と率直な意見を頼りにしていると語りました。
二人が振り返る長い話し合いの変化を知ると、『北海道編』に記された「ストーリー協力」という肩書が、続けてきた共同作業の一端を示していると分かります。


コメント