『スプリガン』の原作者・たかしげ宙さんが、作画のDOUBLE-Sさんと組んだ漫画に、『死がふたりを分かつまで』があります。
視力を失った男・護と、未来を見通す少女・遥の出会いから始まる、全26巻のアクション作品です。
『スプリガン』で楽しんだ科学技術と戦闘の組み合わせを、今度は少女を守る剣士の物語で読めます。

少女が、街の中から自分を守ってくれる男を探す
第1話の遥は、男たちに囲まれて車に乗っています。
何かを待つ遥の前を、杖をついた護が通りかかる。
遥は自分から車を飛び出し、人混みを追いかけて、護に助けを求めます。

護は、遥が何者なのか、なぜ追われているのかを知りません。
遥は、まるで護を知っていたかのように頼るのです。
未来を見通す少女が、どんな未来を見てこの男を選んだのか。
二人の関係を知りたくなる導入です。
護が依頼の期間を尋ねると、遥は作品の題名と同じ言葉で答えます。
護衛を求める言葉としてこの題名が出てくることも、読み始めに目を引く場面です。
剣士の強さを支える、刀と特殊な眼鏡
護は視力を失っていますが、周囲の形を線で捉える装置を使っています。
試作中の眼鏡が映像を網膜へ投射し、街や人の輪郭を見せる仕組みです。

第1話では、街路や人々が網目状に描かれ、護に何が見えているのかを読者にも示します。
杖には刀が仕込まれており、護は遥を連れ戻そうとする男たちに、その刀で立ち向かいます。

『スプリガン』の御神苗優が特殊な装備を使って戦うのに対し、護は目を補う装置と剣の技を組み合わせています。
二作を並べると、優の工作員としての戦いと、護の剣士としての戦いを読み比べられます。
原作はたかしげ宙、作画はDOUBLE-S|全26巻で完結
『死がふたりを分かつまで』は、スクウェア・エニックスの『ヤングガンガン』で発表された作品です。
単行本第1巻は2005年、第26巻は2016年に発売され、完結しています。

『スプリガン』や『KYO』を皆川亮二さんと制作したたかしげさんが、この作品ではDOUBLE-Sさんと組んでいます。
原作と作画の担当は、出版社の第1巻紹介でも確認できます。
まず冒頭を読んでみたい人には、出版社が第1話を公開しています。
少女と剣士が出会い、最初の襲撃を切り抜けるまでを読めます。
たかしげさんの別作品を短く読みたいなら、全1巻の『KYO』も候補になります。
まとめ
『スプリガン』の科学的な装備や戦闘が好きだった人には、護の眼鏡と刀が、次の作品へ進むきっかけになります。
さらに、遥が初対面の護を頼る場面を読むと、戦いの先にある二人の関係も気になってくる。
装備を使う戦いから入って、少女がなぜその男を選んだのかを追う。
『死がふたりを分かつまで』には、同じ原作者の作品を、別の二人の出会いから読み始める面白さがあります。


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