『毎日あだち充』は、あだち充さんの漫画から、季節に合わせて名場面を366日分選んだ本です。
場面を選び、コラムを書いたのは、市原武法さんと森山裕之さん。
あだちさん自身が雑誌に寄せた目次コメントや、描き下ろしの絵、新作コミックエッセイも収録されています。
漫画の一場面と、それを選んだ人の思い、作者の短い言葉を、一日分ずつ楽しめる構成です。

名場面を、季節に合わせて一日一ページ読む
『毎日あだち充』は、画業55周年を記念して、2025年に刊行されました。
発行は小学館クリエイティブ、発売は小学館です。
出版社が「あだちワールド歳時記」と紹介しているように、場面の並びを作るのは季節です。
連載を最初から読み進めるのとは違い、日付から漫画の一場面に出会えます。
コラムは市原武法・森山裕之、目次コメントはあだち充
一日のページには、漫画のコマだけでなく、選者による、その場面への思いをつづったコラムが付いています。
二人が場面をどう受け止めたかを読む部分になります。

公開されている12月27日の見本には、『ラフ』の場面と、その下に選者のコラムが載っています。
さらにページ下部には「12月のあだち充」という欄があり、雑誌の目次コメントが、掲載誌・号とともに置かれています。
選者が名場面を語る文章と、あだちさんが雑誌に寄せた言葉を、同じページで読める形です。
この構成を知っておくと、漫画の中の台詞、選者の感想、作者のコメントを、それぞれの言葉として味わえます。
作者本人の回想やインタビューを中心に読みたい場合は、『漫画家本vol.6 あだち充本』という別の本もあります。
描き下ろしの表紙や「おくち汚し」も収録
名場面や過去の目次コメントに加えて、この本のための新しい絵や漫画もあります。
カバーの題字とイラスト、各章の扉イラストは、あだちさんの描き下ろしです。
表紙には、漫画を描くペンをバットのように構えた、背番号55の人物が描かれています。

2025年の新作コミックエッセイ「おくち汚し」も収録されています。
公開見本では、机に向かう人物が「画業55周年」と書かれた『ゲッサン』を開いています。
昔の作品の名場面に触れながら、その節目に描かれた新しい漫画も読める一冊です。
まとめ
『毎日あだち充』は、季節や日付をきっかけに、作品の一場面へ戻れる本です。
自分が覚えていた場面について選者の思いを読み、あだちさん自身の雑誌コメントにも触れられます。
好きな漫画を、読んできた人の言葉と一緒に振り返れるところに、この本ならではの楽しさがあります。


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