『ぬ~べ~』の制作秘話が読めるインタビュー3本|真倉翔と岡野剛の仕事場・対談

真倉翔さんと岡野剛さんが並ぶ取材写真 漫画家・作者
真倉翔さん(左)と岡野剛さん(右)/2025年公開インタビュー。

『地獄先生ぬ~べ~』の制作秘話を読むなら、真倉翔さんと岡野剛さんが2025年に受けた三つの取材が入口になります。
真倉さんの単独取材では話作り、岡野さんの単独取材では絵と演出、二人そろった対談では主人公の先生像をめぐるやり取りを詳しく読めます。
いずれも、作者本人へのインタビューをウェブで公開したものです。

妖怪から話を作る手順が知りたいなら、真倉翔の単独取材

集英社「THE ZERO to ONE」の真倉翔さん編は、『天外君の華麗なる悩み』の連載終了から、『ぬ~べ~』の原作者になるまでをたどる長いインタビューです。
コンビ結成の経緯に加え、妖怪の資料と子供の悩みを組み合わせ、一話へ仕立てる方法を本人が説明しています。

黒いTシャツ姿で取材に答える真倉翔さん
真倉翔さん。2025年公開インタビューより/撮影:長谷部英明。 出典

読めるのは回想だけではありません。
付箋を貼った資料本、文章のプロット、絵入りのネームも写真で紹介されています。
取材当時の資料やネームを見ながら、原作者の仕事を具体的に知ることができます。
連載前に毎週新しいネームを作っていた頃の話もあり、原作者の経験へもさかのぼれます。
怖い話をどう考えるのかが気になった人には、この一本が向いています。

コマや絵を変える理由が知りたいなら、岡野剛の単独取材

同じ企画の岡野剛さん編では、真倉さんのネームを受け取った後の仕事が具体的になります。
ゆきめの初登場を大きな一コマにした理由や、『ジャンプ』の中で目立つために線を太くした工夫など、ページの見せ方にまつわる話が豊富です。

白い帽子で取材に答える岡野剛さん
岡野剛さん。2025年公開インタビューより/撮影:長谷部英明。 出典

岡野さんは、渡されたネームをそのまま絵にするだけでなく、コマ割りも組み直しています。
その判断の理由を、本人の言葉で読めるのが、この取材です。
読切のページや、ゆきめの登場ページも掲載されているため、本人が話す演出を確かめながら読み進められます。
真倉さんの妖怪の資料集めと話作りを知った後に読むと、その話が漫画の画面になる段階にも目が向きます。

二人の意見の違いが知りたいなら、共同インタビュー

真倉翔さんと岡野剛さんがそろった2025年8月のインタビューでは、二人が交互に話しながら、『ぬ~べ~』の誕生や新作アニメへの関わりを振り返っています。
一人ずつの長い回想とは違い、一方の説明にもう一方が言葉を添えるやり取りを読めるのが特徴です。

真倉翔さんと岡野剛さんが並ぶ取材写真
真倉翔さん(左)と岡野剛さん(右)/2025年公開インタビュー。 出典

特に、ぬ~べ~の熱血さを語る部分には、二人の違いがよく表れています。
真倉さんがそれまで好んでいたブラックな笑いと、岡野さんが思い描いた憧れの先生像は、初めから同じではありませんでした。
真倉さんは、一人では照れくさくて描けなかった熱血さを、岡野さんとの仕事で受け入れたと話しています。
主人公が生まれるまでの相談を、二人の発言から知りたい人に向いている対談です。

まとめ

ネームを作る真倉さんと、ページを組み直す岡野さん。
二人の取材を続けて読むと、同じ共同制作をそれぞれがどう説明するのか、比べて読む楽しみがあります。
二人そろった対談では、分担表では見えない、どんな先生を描きたいのかという意見の違いにも触れられます。
『ぬ~べ~』を生んだ二人の仕事を、話の着想、絵の演出、主人公への考えという三つの入口から読めるインタビューです。

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