田村由美のデビュー作は?『BASARA』『7SEEDS』までの主な作品をたどる

田村由美デビュー40周年記念本KALEIDOSCOPEの表紙 漫画家・作者
『田村由美デビュー40周年記念本 KALEIDOSCOPE』/小学館、2023年刊。

田村由美さんのデビュー作は、1983年の『オレたちの絶対時間』です。
その後は短編や連作を描き、1987年に『巴がゆく!』、1990年に『BASARA』、2001年に『7SEEDS』の連載が始まります。
大きな物語を描く代表作の前にも、タイムスリップや少年の冒険など、いろいろな田村作品がありました。

田村由美デビュー40周年記念本KALEIDOSCOPEの表紙
『田村由美デビュー40周年記念本 KALEIDOSCOPE』/小学館、2023年刊。 出典

1983年、『オレたちの絶対時間』でデビュー

小学館の公式プロフィールでは、田村さんは1983年、『別冊少女コミック』9月号増刊に載った『オレたちの絶対時間』でデビューしたと紹介されています。

デビュー40周年記念本『KALEIDOSCOPE』の年表と作品ガイドから、初期から『7SEEDS』までの主な歩みを並べると、次のようになります。

時期 主な作品・出来事
1983年 『オレたちの絶対時間』でデビュー
1985年 龍三郎シリーズの発表が始まる
1986年 初期の単行本『神話になった午後』刊行
1987年 『巴がゆく!』連載開始
1990年 『BASARA』連載開始
2000年1月号・11月号 『別冊少女コミック』で『BOX系!』、続いて『シカゴ』連載開始
2001年11月号 『別冊少女コミック』で『7SEEDS』連載開始

初期には、タイムスリップや少年の冒険も

田村由美 神話になった午後、小学館の電子書誌の書影
田村由美『神話になった午後』。小学館の電子書誌に掲載された書影。 出典

『神話になった午後』は、1986年に刊行された初期の単行本です。
表題作では、のーこがタイムマシンで戦国時代へ行き、織田信長の結婚相手・濃姫の身代わりにされてしまいます。
のーこを描いた3編と、書き下ろしの『ソフトボーイ』を収録しています。

龍三郎シリーズも、早くから描いていた作品です。
『ボクが泥棒になった理由』などの短編を重ね、少年の冒険を描くシリーズを続けていました。
『ボクが泥棒になった理由』は、記念本の作品ガイドで、10歳の龍三郎が巻き込まれるドタバタ冒険として紹介されています。

『BASARA』や『7SEEDS』の大きな世界から田村作品へ入った人には、こうしたタイムスリップや少年を主役にした話も、次の一冊を探す手がかりになります。

『巴がゆく!』から『BASARA』へ

田村由美 巴がゆく 第1巻の表紙
田村由美『巴がゆく!』第1巻/小学館。 出典

1987年に連載が始まった『巴がゆく!』では、スタントマン養成所に入った巴が、そこが実はスパイの養成所だと知ります。
教官の冷酷な正体を知って脱走し、財閥に関わる争いへ巻き込まれていく、アクションを描く作品です。

1990年に始まった『BASARA』では、物語の舞台が、文明崩壊から数百年を経た日本へ変わります。
主人公・更紗が、殺された兄の名を引き継ぎ、国を変えるために進む物語です。
全27巻のコミックスにまとまり、田村さんの代表作の一つとなりました。

田村由美の漫画BASARA第1巻の表紙
田村由美『BASARA』第1巻/小学館。 出典

『BOX系!』『シカゴ』を経て、『7SEEDS』へ

『BASARA』の後にも、田村さんは別の作品を描いています。
『BOX系!』は『別冊少女コミック』2000年1月号、『シカゴ』は同年11月号から連載されました。
続いて、同誌2001年11月号に『7SEEDS』が始まります。

田村由美の漫画7SEEDS第1巻の表紙
田村由美『7SEEDS』第1巻/小学館。 出典

『7SEEDS』は、未来の世界へ送られた若者たちが、未知の自然の中で生きていく物語です。
『BASARA』の国を変える話から、日々を生き延びる話へ、作者がどう向かったかは、二作品の創作の変化の記事で紹介しています。

まとめ

田村由美の歴代作品の登場人物が集まる合同番外編、KALEIDOSCOPEの公開抜粋
記念本に収録された『合同番外編―焚き火のそばで―』。歴代作品の登場人物が集まる特別編/小学館。 出典

田村さんは2020年の対談で、読者に次は何を描くのかと思ってもらいたいので、なるべく前とは違う作品を出したいと話しています。
初期のタイムスリップ、少年の冒険、少女のアクション、国の行方を描く物語、未来のサバイバル。
作品歴をたどると、同じ作者から読める物語の幅が見えてきます。

『BASARA』か『7SEEDS』を読み終えたら、その前に描いた一冊へ戻ってみる。
代表作を知ったあとに初期作品の題名を見直すと、次に読みたい田村作品を探す楽しみも広がります。

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