『極黒のブリュンヒルデ』の原型を、担当編集の西村新平さんは二つの着想から説明しています。
一つは岡本倫さんの読み切り『きみとこうかん』に登場する、特殊能力を持つ少女。
もう一つは、岡本さんが挙げた「魔女っ子24」という連載のイメージです。
2014年の取材から、その二つがどう新作へつながったかをたどります。
『ノノノノ』の次に描いた、特殊能力のある少女
西村さんによると、『きみとこうかん』は『ノノノノ』の連載が終わった直後、2011年1月に『ヤングジャンプ』で発表した作品でした。
『ノノノノ』は、スキージャンプで金メダルを目指す少女を描いたスポーツ漫画です。
その次の読み切りには、手術によって特殊な能力を得た少女という設定がありました。

読み切りの少女から、連載の登場人物へ
西村さんによると、読み切りのヒロインが持つ性格・名前・能力を、連載の複数の少女へ振り分けています。
一人の少女に集まっていた特徴を、連載では複数の人物を作る材料にしたのです。
そこへ岡本さんから出たのが、「魔女っ子24」というキーワードでした。
「24」はアメリカのドラマを指します。
西村さんは、その言葉を経て、緊張感のある展開と多くの魔法少女を組み合わせる連載になったと説明しました。

『極黒のブリュンヒルデ』第1巻では、幼なじみを事故で失った高校生・村上良太が、彼女によく似た転校生・黒羽寧子と出会います。
『きみとこうかん』はどこで読める?
読み切りは、『岡本倫短編集 Flip Flap 新装版』に収録されています。
出版社も、『極黒のブリュンヒルデ』の原型となった作品として紹介しています。
短編集には、読み切り版の『エルフェンリート』など、全8作品が入っています。
まとめ
読み切りで作った少女の設定に、緊迫した展開を持つ連載のイメージが重なっていました。
短編の着想を残しながら、人物の人数と物語の進み方を変える。
西村さんが語った二つの出発点から、連載へ広がる道筋が見えてきます。

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