岡本倫さんが『エルフェンリート』で目指したのは、『ラブひな』のようなラブコメでした。
岡本さんは『ラブひな』の絵が好きで、ラブコメを描いてヒットさせたいと思っていたと話しています。
完成した『エルフェンリート』との違いは大きく、本人も後年、その出発点を振り返っています。
『ラブひな』の絵が好きだった
赤松健さんの『ラブひな』は、浪人生の景太郎が女子寮ひなた荘の管理人になる漫画です。
岡本さんが新人だった頃、この作品のような漫画を描きたいと思って作った連載用のネームが、『エルフェンリート』になりました。
ネームは、コマ割りや台詞、場面の流れを決める漫画の下描きです。

2020年の本人インタビューで、岡本さんはまず『ラブひな』の絵への好意を挙げています。
好きな絵のラブコメを描き、その作品でヒットを出したい。
その希望から連載用の漫画を考えていたのです。
出来上がった第1巻は、研究所からの逃亡で始まる
『エルフェンリート』第1巻では、研究所から逃げた少女にゅうがコウタとユカに出会い、家にかくまわれます。
その少女を研究所の側が捜し、特殊部隊も追ってきます。
少女を迎える暮らしの話に、逃亡と追跡、暴力が入っているのです。

岡本さんが好きだった漫画のように描きたいと思っていても、実際の第1巻では、少女との出会いが研究所からの脱出とつながっていました。
完成した作品の入口には、誰かを家に迎える出会いと、追われる少女の危険が並んでいます。
担当者の話のあとで、本人は第1話を振り返った
岡本さんは2020年6月の本人投稿で、担当者の指示によって『ラブひな』から離れていった経緯にも触れています。
その後、岡本さんは第1話の出来上がりに話を戻し、ほぼ最初から今の形だったと思い返しています。
この第1話から『ラブひな』のような漫画へ進めると思っていた自分の見立てに、本人が突っ込みを入れているのです。
まとめ
好きな絵のラブコメを描きたかった岡本さんが、自分で描いた第1話を思い返し、その目標に自分で突っ込みを入れる。
『ラブひな』への憧れだけで終わらず、目標と出来上がった漫画の食い違いまで語るところに、この制作秘話の面白さがあります。


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